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EVバッテリー容量計算

走りたい距離・電費・実際に使える割合から必要な総電力量を逆算し、候補車の容量で何km走れるかとの差まで計算。

公開日:2026-10-09 最終更新:2026-10-12 監修:エネルギー計算ツール編集部

計算ツール

走りたい距離と電費から、必要な総電力量(kWh)を逆算する

「1充電で 400km 走りたい」ときいたときに、その車に必要な総電力量は何 kWh かを逆算する画面です。 希望距離を電費で割って実際に使える電力量を出し、満充電から使い切る割合で割って総電力量に直します。 手元で検討している車の総電力量を選ぶと、その車で本当に走れる距離と足りる割合を同じ画面で比べられます。

公式諸元 74.7kWh・一充電走行距離 746km(WLTCモード)。充電時間は「約28分(満充電量の10%から80%まで)」で条件は電池温度約25度・150kW

通勤と週末のまとまった移動を合わせて、1充電で切れないようにしたい距離です

実電費側で選ぶと、同じ距離でも必要な電力量は増えます。日常よりの見積もりにするなら実電費の側です

9.99km/kWh は 746km ÷ 74.7kWh の公表値から出した電費です

カタログの「一充電走行距離」を再現する口径。試乗や計算で使い切れる容量とは違うことがある

満充電から使い切る前提なら 100、10%から80%の区間なら 70 を入れます

候補車を選ぶと、その容量で同じ電費・同じ割合で走れる距離と、希望距離に対する足りる割合が出ます

主要諸元の「総電力量」です。使用可能容量しか公表していない車は、その値をここに入れて使える割合を 100% にしてください

必要な総電力量(746km を 9.99km/kWh で、総電力量のまま使う)

74.70kWh

746km ÷ 9.99km/kWh = 74.70kWh、74.70kWh ÷ 1.00 = 74.70kWh

実際に使える電力量
74.70kWh
この電費を Wh/km に直すと
100.1Wh/km
電費(km/kWh)
9.99km/kWh

カタログの一充電走行距離は総電力量をすべて使い切る前提で測られた値なので、必要総電力量=必要電力量になります。普段 10%から80% しか動かさない運用では、同じ距離を走るのに 70%ぶんしか使えない前提で総電力量を引き直す必要があります。SUBARU とトヨタが急速充電時間を公表するときの条件も「満充電量の10%から80%まで」です

ここでの電力量はバッテリー側(電池に入った量)だけです。充電の途中で失われるぶんはコンセント側の使用電力量として現れるため、それを足した計算は EV充電ロス計算 の側で扱っています

ここに出る kWh は、入力した電費と使える割合から逆算した必要条件です。実際の航続距離は気温・エアコン・渋滞・走行速度で電費が動くため、 同じ容量でも伸びたり縮んだりします。メーカーは公表値について「お客様の使用環境や運転方法に応じて値は大きく異なります」と注記しています

計算式

実際に必要な電力量(kWh)= 目標の走行距離(km) ÷ 電費(km/kWh) 必要な総電力量(kWh)= 実際に必要な電力量 ÷ 使える割合(%) × 100 電力量あたり消費率(Wh/km)= 1,000 ÷ 電費(km/kWh) 候補車で走れる距離(km)= 候補の総電力量 × 使える割合(%) ÷ 100 × 電費 候補距離 − 目標距離 = 不足または余裕(km) 例:746km ÷ 9.99km/kWh = 74.70kWh、使える割合100%なら必要な総電力量は 74.7kWh。70%運用なら 106.71kWh が要ります

変数の意味

記号 意味 単位
R 目標の走行距離 km。候補にはメーカー公表の一充電走行距離(ソルテラ746km、SEAL 640kmなど)を置いています km
E 電費 km/kWh。公表WLTCから換算した値・e-燃費の実電費・自分の実測から選べます km/kWh
U 実際に放電に使える割合 %。100なら総電力量をそのまま使う口径、70は10%から80%の運用です %
C 候補車の総電力量 kWh。「候補を入れない」にすると不足・余裕の行は出ません kWh

容量は「距離 ÷ 電費 ÷ 使える割合」で逆算する

バッテリー容量を選ぶとき、カタログの総電力量から距離を見るのが順方向です。この画面は逆に、走りたい距離から必要な容量を出します。式は2段階だけ。

目標746km ÷ 電費9.99km/kWh = 74.70kWh(実際に必要な電力量)
74.70kWh ÷ 70% = 106.71kWh(この運用で必要な総電力量)

「EV バッテリー容量 計算」で検索すると上位は容量一覧と解説記事に分かれていて、距離と運用SOC区間から必要容量を逆算して候補車と差を出す画面は確認できませんでした。この画面は候補車の容量を入れる行を別に置き、足りない/余裕を km で出します。

使える割合をどこに置くかで必要容量が膨らむ

同じ746kmでも、割合の置き方で必要な総電力量は変わります。SUBARU とトヨタが急速充電時間を公表するときの条件は「満充電量の10%から80%まで」なので、この区間を実運用の候補にしています。

使える割合必要な総電力量(746km・9.99km/kWh)候補74.7kWhで走れる距離差
100%(総電力量のまま)74.70kWh746km0km
80%(10%から90%)93.38kWh597km149km足りない
70%(10%から80%)106.71kWh522km224km足りない

100%の行が公表値と一致することは、式がカタログの作りと同じになっていることの検算です。ここを確認してから、②⑤のような実際の運用の行を見てください。

電費の口径を揃えないと必要量が2倍に分かれる

候補車の公表容量を入れても、電費をどちらの口径にするかで必要量は大きく動きます。300km を走るケースで並べるとこうなります。

電費出典100%口径で必要な容量70%運用で必要な容量
9.99km/kWhソルテラ公表WLTC ÷ 総電力量30.03kWh42.90kWh
10.35km/kWhe-燃費の実電費(BYD ラッコ)28.99kWh41.41kWh
4.85km/kWhe-燃費の実電費(日産リーフ)61.86kWh88.37kWh

ランキング側は直近90日以内のユーザー投稿の集計なので、単独の根拠にはできません。この画面は公表値との比較行として並べ、どちらの電費で入れたかを注記に出します。単位そのものの話はEV電費とは、Wh/km ⇄ km/kWh の換算はEV電費計算にあります。

公表値が式でつながっていない車では、口径を選んで入れる

BYD SEAL は同じ公式ページに 総電力量82.56kWh・一充電走行距離640km・交流電力量消費率148Wh/km を載せています。ここから電費を2通り作ると、

640km ÷ 82.56kWh = 7.75km/kWh(距離÷容量側)
1,000 ÷ 148Wh/km = 6.76km/kWh(消費率側)

同じ500kmでも必要な容量は 64.54kWh と 74.00kWh に分かれます。メーカーはこの差の理由を公表していないので、このページも理由を書きません(口径を選んで入れたことだけ表示します)。車種別の公表値・実測の並びはEV充電・電費データに表にして置いてあります。

容量が決まったあとに見る3つ

必要容量が出ても、実際の乗り比べで見る数字はほかにもあります。

容量不足で困る典型は日常の足し充電で走る区間が伸びないケースなので、まず「1か月で走りたい距離」と「自宅で充電できるか」を分けて入れるのが使い方です。

日本での計算例

全国共通

①初期値。SUBARU ソルテラ ET-SS FWD の公表一充電走行距離746kmを、公表WLTC換算の電費で逆算する

目標の走行距離
746km(ソルテラ ET-SS FWD の公表値)
電費
9.99km/kWh(746km ÷ 74.7kWh の公表WLTC換算)
使える割合
100%(総電力量のまま)
候補車の総電力量
74.7kWh(ソルテラ ET-SS FWD)
実際に必要な電力量
74.70kWh
必要な総電力量
74.70kWh
電力量あたり消費率
100.1Wh/km
候補車で走れる距離
746km
目標距離との差
0km
候補は必要量の
100.0%

※ 公表値の組み合わせをそのまま入れると、必要な総電力量が車の総電力量とぴったり一致します。この一致で式あってるを確認してから、②のような実際の運用条件の必要量を見るのがこの画面の検算順です

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

②同じ746kmを10%から80%の運用で走りたい場合の必要容量

目標の走行距離
746km
電費
9.99km/kWh(公表WLTC換算)
使える割合
70%(10%から80%まで)
候補車の総電力量
74.7kWh(ソルテラ ET-SS FWD)
実際に必要な電力量
74.70kWh
必要な総電力量
106.71kWh
候補車で走れる距離
522km
目標距離との差
224km足りない
候補は必要量の
70.0%
必要量は候補の
142.9%

※ SUBARU とトヨタが急速充電時間を公表するときの条件は「満充電量の10%から80%まで」で、この区間が日常の足し充電に近いので候補に置いてあります。746km をこの運用で走ろうとすると、必要な総電力量は 106.71kWh に膨らみます

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

③消費率側から立てる。BYD SEAL で500kmを走れる容量

目標の走行距離
500km
電費
6.76km/kWh(公表の交流電力量消費率 148Wh/km から換算)
使える割合
100%
候補車の総電力量
82.56kWh(BYD SEAL)
実際に必要な電力量
74.00kWh
必要な総電力量
74.00kWh
電力量あたり消費率
148.0Wh/km
候補車で走れる距離
558km
目標距離との差
58km余裕
候補は必要量の
111.6%

※ SEAL は同じ公式ページに 総電力量82.56kWh・一充電走行距離640km・交流電力量消費率148Wh/km を載せています。消費率側から距離を作ると558kmで、公表の640kmとは82km違いますが、メーカーは差の理由を公表していないのでこの画面は口径だけ表示します

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

④実電費で立てる。日産リーフの実測電費で300kmを100%口径

目標の走行距離
300km
電費
4.85km/kWh(e-燃費の実電費ランキングのリーフ)
使える割合
100%
候補車の総電力量
74.7kWh(ソルテラ ET-SS FWD)
実際に必要な電力量
61.86kWh
必要な総電力量
61.86kWh
電力量あたり消費率
206.2Wh/km
候補車で走れる距離
362km
目標距離との差
62km余裕
候補は必要量の
120.8%

※ 実電費4.85km/kWh を入れると 300km に61.86kWh 必要になります。公表WLTC換算の9.99km/kWh で同じ300kmを立てると30.03kWh なので、電費の口径だけで必要量が2倍近く分かれます

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

⑤④の車を10%から80%の運用にすると不足する

目標の走行距離
300km
電費
4.85km/kWh(e-燃費の実電費ランキングのリーフ)
使える割合
70%(10%から80%まで)
候補車の総電力量
74.7kWh(ソルテラ ET-SS FWD)
実際に必要な電力量
61.86kWh
必要な総電力量
88.37kWh
候補車で走れる距離
254km
目標距離との差
46km足りない
候補は必要量の
84.5%
必要量は候補の
118.3%

※ 同じ74.7kWh の車でも、使える割合を70%に落とし、電費を実電費に替えると 300km に届きません(254km)。必要量は88.37kWhで、候補の118.3%にあたるため、この運用では容量が不足側に出ます

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

⑥候補を入れずに必要量だけ見る。BYD ラッコの実電費で100km

目標の走行距離
100km
電費
10.35km/kWh(e-燃費の実電費ランキングのBYD ラッコ)
使える割合
100%
候補車の総電力量
入れない
実際に必要な電力量
9.66kWh
必要な総電力量
9.66kWh
電力量あたり消費率
96.6Wh/km
候補との差の行
出ない

※ 軽のEVは実電費が良いため、100kmなら約9.7kWh で足ります。候補車を入れなければ、この画面は必要量と消費率だけを出します

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

⚠ 注意事項

  • 使える割合を100%にすると、この画面はメーカー公表の一充電走行距離をそのまま再現します。総電力量のまま使い切る前提の口径なので、実際の運用では10%から80%など使える範囲が絞られます。距離を順方向で出す計算は[EV航続距離計算](/ev/range/)に置いてあり、この画面は距離から容量を逆算する側に主語を置いています
  • 電費の口径で必要量が大きく動きます。公表WLTCから換算した9.99km/kWhと、e-燃費の実電費ランキングの4.85km/kWh では、同じ300kmでも必要な電力量が30.03kWhと61.86kWhに分かれます。ランキング側はユーザー投稿の集計なので、単独の根拠にせず公表値との比較行として扱っています
  • 同じ車の公表値どうしが式でつながらないケースがあります。BYD SEAL は総電力量82.56kWh・一充電走行距離640km・交流電力量消費率148Wh/km を同じ公式ページに載せていますが、消費率側から距離を作ると558kmです。メーカーが差の理由を説明していないので、このページも理由を書かず、どちらの口径で入れたかを表示します
  • 総電力量と使用可能容量は別の数字です。主要諸元に載るのは総電力量で、実際の運用で使える量は上限側の余力を除いた範囲になります。この画面は「使える割合」を入力として動かし、その割合で割った結果が必要な総電力量だと表示します
  • 必要な容量が決まっても、満充電までの時間は別に決まります。受電功率とSOC区間からの充電時間は[EV充電時間計算](/ev/juden-jikan/)が、電費の単位の話は[EV電費とは](/guide/ev-denpi-toha/)に入っています

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

計算結果は入力された目標距離・電費・使える割合に基づく概算です。実際の航続可能距離は気温、バッテリー温度、エアコン使用、渋滞、走行モード、充電状態、回生ブレーキの調整で変わります。メーカー公表の総電力量と一充電走行距離は定められた試験条件(WLTCモード等)での値で、実走を保証するものではありません。

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出典・データソース

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  3. [suzuki-ev-portal-charge] スズキ(SUZUKI EV Portal)

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よくある質問

Q. 走りたい距離からバッテリー容量はどう計算しますか
A. 必要な電力量(kWh)= 目標距離(km)÷ 電費(km/kWh)です。そこに実際に放電に使える割合で割って必要な総電力量を出します。746kmを9.99km/kWhで走れば74.70kWh、使える割合100%なら必要な総電力量も74.7kWh、70%運用なら106.71kWhが必要です
Q. 必要な容量と候補車の容量の差はどこで出ますか
A. 候補の総電力量を入力すると、その車で実際に走れる距離(候補容量×使える割合×電費)と目標距離との差、候補が必要な量の何%かが出ます。74.7kWhの車で746kmを70%運用すると522kmになり、224km足りないという形で表示します
Q. 総電力量と使用可能容量はどちらを入れればいいですか
A. 候補車に入れるのはメーカー主要諸元の総電力量です。実際に使える量は「使える割合」で表します。満充電から使い切るまでなら100%、10%から80%の運用なら70%を入れます。逆算側で割るのはこの割合なので、口径を揃えれば公表の一充電走行距離が再現します
Q. EVのバッテリー容量はどれくらいあれば足りますか
A. 日常の片道距離と運用できるSOC区間で決まります。例だと実電費4.85km/kWhの車で300kmを100%口径なら61.86kWh、10%から80%の運用なら88.37kWh必要です。同じ300kmでも電費10.35km/kWhの軽EVなら28.99kWhで足ります
Q. カタログの航続距離と容量から電費は出せますか
A. 出せます。一充電走行距離 ÷ 総電力量が km/kWh で、746km ÷ 74.7kWh = 9.99km/kWh、1,000 ÷ 9.99 = 100.1Wh/km です。この画面は逆方向(距離から容量)を出し、順方向(容量から距離)は[EV航続距離計算](/ev/range/)に出しています