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V2H目安日数データ

V2Hの「約4日分」はEVの総電力量を1日の使用電力量で割るだけで書かれています。メーカー公表と掲載記事の目安日数を並べ、それぞれが前提にした1日の電気量と、割り返すと何割を使える計算になるのかを表にまとめました。

公開日:2026-10-21 最終更新:2026-10-21 監修:エネルギー計算ツール編集部
データ版
2026年10月21日取得
有効期間
2026-10-21 〜 現在

掲載元が書いている目安日数と、その行が前提にしている1日使用電力量

行掲載元grade容量kWh目安日数前提の1日使用量kWh前提の表記
1 日産自動車 B 40 約2〜4日 12 「約12kWh/日とした試算値。V2H等の変換効率は含みません」
2 日産自動車 B 62 約2〜4日 12 40kWhと同じ1文で2容量を括っている
3 日産自動車 B 60 約4日 12 「62kWh搭載車同様一般家庭の約4日分」
4 パナソニック B 60 約4日 11.84 日数側の前提を書かず「EV60kWh満充電・待機電力等加味せず・保証しない」と注記
5 掲載記事(C) C 22.7 約1.5〜2日 13 「1日の電気消費量は約10〜13kWh」「満充電・節電使用が前提」
6 掲載記事(C) C 40 約3日 13 同上
7 掲載記事(C) C 55 約4〜4.5日 13 同上
8 掲載記事(C) C 78 約6日 13 同上
9 掲載記事(C) C 40 約3日 12 「1日の電気消費量:約10〜15kWh(平均12kWh)」
10 掲載記事(C) C 62 約4〜5日 12 同上

上の目安日数を割り返した「使える割合」%(=目安日数 × 1日使用量 ÷ 容量 × 100)

行容量kWh使える割合の下側%使える割合の上側%容量超過
1 40 60 120 上側は容量を超えて成立しない
2 62 38.7 77.4 いいえ
3 60 80 80 幅なし
4 60 78.9 78.9 幅なし
5 22.7 85.9 114.5 上側は容量を超えて成立しない
6 40 97.5 97.5 幅なし
7 55 94.5 106.4 上側は容量を超えて成立しない
8 78 100 100 ちょうど容量を使い切る
9 40 90 90 幅なし
10 62 77.4 96.8 いいえ

同じ行を当サイトの式(使える割合90% × 放電効率90%)で持たせられる日数にしたもの

行掲載元の日数当サイトの式で出る日数容量だけを割った日数差日
1 約2〜4日 2.7 3.33 0.63
2 約2〜4日 4.19 5.17 0.98
3 約4日 4.05 5 0.95
4 約4日 4.1 5.07 0.96
5 約1.5〜2日 1.41 1.75 0.33
6 約3日 2.49 3.08 0.58
7 約4〜4.5日 3.43 4.23 0.8
8 約6日 4.86 6 1.14
9 約3日 2.7 3.33 0.63
10 約4〜5日 4.19 5.17 0.98

1日の使用電力量の前提として置かれている値

前提値出典使われ方
世帯1戸あたりの年間電気消費量(全国平均) 4,322kWh 環境省 平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 「約12kWh/日」の算出元(4,322 ÷ 365 = 11.84)
1日の使用電力量(同上を日わりにしたもの) 11.84kWh/日 環境省の値を日わりに換算 当サイトの容量計算の初期値
日産が試算で置いている1日使用量 約12kWh/日 日産自動車 V2H 公式ページ 同社の目安日数の前提(表記は環境省の統計から算出と注記されている)
自立出力(停電時に同時に使える電力) 最大6.0kVA(蓄電容量10.2kWh構成は5.0kVA) パナソニック V2H蓄電システム 公式ページ 日数ではなく「同時に何回路動かせるか」の限度

この表は何を数えているか

V2Hで「停電時に何日分もたせることができるか」を公開しているページは、ほぼすべて EV の総電力量を 1 日の使用電力量で割った数字です。日産は自社のページに「一般家庭での一日あたりの使用電力量を約12kWh/日とした試算値。V2H等の変換効率は含みません」と注記を置いているので、式の形は明示されています。パナソニックも「電気自動車の待機電力等は加味していません。一般家庭の消費電力を想定した試算であり、保証するものではありません」と書いています。

つまり掲載されている日数には、(1) 走行用に確保して引く分、(2) 電池から家用回路へ出すときの変換、(3) EV 本体の待機電力が入っていません。この表は、その (1)(2) を式に入れた側と並べて、差が何日ぶんかを固定したものです。

前提に置かれている 1 日使用電力量

環境省の平成 29 年度 家庭部門の CO2 排出実態統計調査(速報値)では、世帯 1 戸あたりの年間電気消費量の全国平均が 4,322kWh です。これを 365 で割ると 11.84kWh/日 になるので、日産が書いている「約 12kWh/日」は国の統計から再現できます。同じ調査の世帯あたり年間支払金額は 10.6 万円なので、kWh に割ると 24.5 円/kWh になりますが、これは光熱水費のうち電気のみを集計した世帯実態の口径なので、当サイトでは契約単価の根拠には使っていません(使うのは「世帯が実際に使っている量」の側だけ)。

なお 1 日ぶんを家へ出すのに必要な電池側の容量は、11.84 ÷ 0.81 = 14.62kWh です。割るだけなら 11.84kWh で済むところ、効率と確保分を入れると 2.78kWh 上乗せになります。

掲載元は効率をどう書いているか

埼玉の停電対策のページは「家へ送るときの変換効率は定格出力時で約 90%で、使う電気が少ないとさらに下がります。夜にためて昼に使うときの往復効率 60〜70% は、満充電から家へ送る停電時には当てはまりません」と書き、放電下限について「ニチコン VSG3 の停電時の初期設定は残量 10%」としています。この 2 つは当サイトの初期値(放電効率 90%・使える割合 90%)と同じ方向の値です。ただしこれらは掲載元がメーカー資料から引用している数値なので、当サイトでは一次出典として扱わず、初期値は例として置いています。

自立出力は日数と別の限度

パナソニックの V2H 蓄電システムは停電時の自立出力を最大 6.0kVA と公表し、蓄電容量 10.2kWh の構成では 5.0kVA になること、IH をバックアップする場合の推奨が 4kVA であることを同じページに書いています。「停電時、同時に使用可能な電力は合計 6.0kVA まで。バックアップ回路のご使用機器全体の消費電力が自立出力より大きい場合は運転を停止します」ともあるので、日数が足りていても同時に動かす量が超過すれば止まります。この 2 軸を分けて計算できるのが V2H必要容量計算 です。

同じ目安日数を、走行用に確保して残す分まで含めて自分の入力で見る場合は V2H電気代削減額計算 の放出量側の入力、専用の家庭用蓄電池との役割の違いは 蓄電池とV2Hの違い を使ってください。

使っていない項目

このページは日数の表だけで、金額の表を置いていません。V2H の設置費用と回収年数の幅だけを置いている掲載元(電池バンクは「年間削減額約 5 万円」「実質負担約 100 万円」の幅を書き、その内訳の式を本文に置いていません)との差を示す対照として登記しており、grade は C です。費用側の制度は V2H補助金データ に分けています。

データの使い方と更新

このページの表は「掲載元が書いている値」を集めた対照で、計算式の根拠ではありません。根拠として使っているのは環境省の統計(grade A)とメーカー公表の前提(grade B)です。更新日は各出典を取得した日(2026 年 10 月 21 日)で、統計の値は平成 29 年度(調査期間 2017 年 4 月〜2018 年 3 月)の速報値です。掲載元が日数の書き方を変えると同じ表が成り立たなくなるので、自分の入力での日数は 停電時の電気使用量の目安 と計算機の側で確認してください。

出典・データソース

  1. [env-katei-co2-chikinen-denki] 環境省(平成30年9月公表)

    平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 調査の結果(速報値)の概要

    家庭(世帯)1戸あたりの年間電気消費量の全国平均 4,322kWh。V2Hで「何日分」を語る際の前提電力量を、国の実態統計から取れる場所

    アクセス日:2026-10-21

    A
  2. [nissan-v2h-katei-nyuuryo] 日産自動車株式会社(ev2.nissan.co.jp 公式)

    電気自動車(EV)の電気は、家でも使える。V2H。Vehicle to Home

    日産が自社の試算で置いている前提(1日約12kWh・V2H等の変換効率含みなし・1000Wh=19円52銭は東京電力 従量電灯Bの第一段階)が読める公式ページ

    アクセス日:2026-10-21

    B
  3. [panasonic-v2h-jiritsu-ryokyu] パナソニック株式会社(sumai.panasonic.jp 公式)

    V2H蓄電システム|住宅用 太陽光発電・V2H蓄電システム・EV充電設備(個人のお客様向け)|住まいの設備と建材|Panasonic

    停電時に家じゅうへ同時に供給できる電力(自立出力 最大6.0kVA・蓄電容量10.2kWh構成は5.0kVA)と、EV60kWh満充電で約4日分の前提(待機電力加味なし・保証しない注記つき)を公表しているメーカー公式

    アクセス日:2026-10-21

    B
  4. [v2hsaitama-teiden-nichisuu] 埼玉の停電対策(v2h-saitama.jp・工務店系オウンドメディア)

    V2Hは停電時に何日使える?現行リーフ満充電なら節電して約6日分|埼玉の停電対策

    停電時の目安日数を「1日10〜13kWh・節電しながら」の車種別表(22.7kWh=約1.5〜2日分/40kWh=約3日分/55kWh=約4〜4.5日分/60kWh=約4〜5日分/78kWh=約6日分)として載せ、変換効率は定格出力時で約90%・放電下限はニチコンVSG3の初期残量10%と書いている掲載元

    アクセス日:2026-10-21

    C
  5. [hapinice-v2h-bousai-simu] 株式会社ハピナイス(豊橋市の注文住宅・工務店/hapinice.net)

    停電時にEVから家へ給電すると何日暮らせる?もしものV2H防災シミュレーション

    EV単体を40kWh=約3日・62kWh=約4〜5日、蓄電池12kWhを足すと52〜74kWhで4〜6日分以上とする掲載元。前提は「1日の電気消費量:約10〜15kWh(平均12kWh)」

    アクセス日:2026-10-21

    C
  6. [denchibank-v2h-syuukou] 電池バンク(denchi-bank.com)

    V2Hは元が取れる?投資回収年数を費用・電気代・補助金からシミュレーション【2026年版】

    回収年数を「補助金を活用した場合 おおむね7〜15年」「太陽光併用で使用量も多い好条件で4〜5年」「太陽光なし・ピークシフト中心は実質負担約100万円・年間削減約5万円で15年以上」と幅で置く掲載元

    アクセス日:2026-10-21

    C

このデータを使う計算ツール

よくある質問

Q. 「約4日分」は本当は何日なのですか
A. 載せている側は総電力量を1日の使用電力量で割っているだけです。60kWhなら5.0〜5.07日分に相当するので、4日という幅は少し短めに書かれています。ただし使える割合と放電効率を式に入れると当サイトの計算では4.05〜4.10日分になり、幅の側とほぼ同じ位置に収まります
Q. 割り返した使える割合が100%を超える行は間違いですか
A. 間違いとは限りません。目安日数の幅の上側は、その容量より大きいバッテリーを想定して同じ文で括っている行があります。日産の40kWhの行が120%になるのがそれで、同じ文が40kWhと62kWhをまとめて「約2〜4日分」と書いているため、40kWhでは上側に届きません
Q. 掲載記事の90%や100%という値を計算の根拠にしていいですか
A. このページの表は対照です。grade Cの行は「効率と確保分を式に入れないとこのくらい長く見える」という差を示すために置いてあるので、金額や容量の根拠には使っていません。根拠にしているのは環境省の統計(grade A)とメーカー公表の前提(grade B)だけです