V2H必要容量計算
1日の使用電力量と日数から、使える割合と放電効率を掛けた実効日数と必要なEVバッテリー容量を出す計算機。
計算ツール
V2Hで何日分もたせるには、EVの容量がいくら必要か
「60kWhだから約5日分」のように、総電力量を1日の使用量で割るだけの数字には、 走行用に確保して引く分も、電池から家へ出すときの変換も入っていません。 ここでは実効日数と、必要な容量の逆算、それから自立出力(kVA)の突き合わせを並べます。
環境省 平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 表1(全国・電気)の4,322kWhを365で割った値
停電中に使う想定量の合計です。節電して1日10kWh程度に落とす前提なら、その値を入れます
掲載元の「約2〜4日分」のような幅を見るなら、下と上で2回入れてください。0.5 は半日です
使える割合 % は、バッテリー容量のうち実際に家へ出せる分の割合です。走行用に確保して残す分と、電池の下限として使わない分をまとめてここで引きます。専用の家庭用蓄電池の計算にある「放電深度」に当たる項目で、機種で違う値なので一律の係数は置いていません
電池側の電気を出してきたとき、家へは何割届くかです。初期値の90%は掲載元が「家へ送るときの変換効率は定格出力時で約90%」と書いている値の受転で、使う電気が少ないとさらに下がると同掲載元は注記しています
カタログの総電力量です。満充電で家にいる前提で、ここから使える割合と効率を掛けた分だけが出ます
パナソニック「停電時自立出力最大6.0kVA」(蓄電池ユニット2台またはV2Hスタンド設置時)
停電時に家じゅうへ同時に供給できる電力です。構成(蓄電池ユニットを1台か2台か)で変わる値なので、見積もりの仕様の値を入れてください
冷蔵庫・照明・テレビ・Wi-Fiなどを同時に動かす想定の合計Wです。ここで見るのは電気のとおり道(同時に何Wまで通せるか)で、電力量(kWh)が足りるかとは別の判定です
必要なEVバッテリー容量(11.84kWh/日・3.0日・使える90%・効率90.0%)
43.85kWh
11.84kWh × 3.0日 = 35.52kWh、35.52kWh ÷(90% × 90.0%) = 43.85kWh
- 家庭側で必要な電力量
- 35.52kWh
- 容量のうち家へ出せる割合
- 81.0%
- 必要電力量への上乗せ分
- 8.33kWh
- 手元の容量で持たせられる日数
- 4.10日
手元の容量では、入力した日数に足りません
必要 43.85kWh に対して 60.0kWh なので足りています。今の容量で持たせられるのは 4.10 日です
「容量 ÷ 1日の使用量」だけの割り算との差
総電力量 60.0kWh ÷ 1日 11.84kWh だけの割り算だと 5.07 日。使える割合と効率を掛けた 4.10 日との差は 0.96 日で、このぶんが式に入っていない行です
メーカーと掲載記事の「何日分」をこの式で割り返した表を V2H「何日分」の公表値 に置いてあります。上限が100%を超える行は、同じ文章でも容量を全部使い切らないと届かない値です
同時に使う電力と、自立出力
同時に 1,000 W = 1.00 kW を、自立出力 6.0 kVA で見る予備は 5.00 kVA です
今の入力は自立出力の内側です。超えている場合は、動かす機器を分けて系統ごとにバックアップする構成になります
同時に使う電力(kW)と機器の自立出力(kVA)を、そのまま同じ数字で比べています。メーカーの公表値も「IHクッキングヒーターをバックアップする場合の推奨自立出力は4kVA」のように kVA のままなので、仕様書の値を入力してください。力率を掛けた換算式は当サイトを持っていません(モーター負荷が混ざると kW と kVA は一致しなくなるので、ここは下限の突き合わせだと思ってください)
削減額(いくら減るか)はV2H電気代削減額計算、 専用の家庭用蓄電池で同じ割り算をするなら蓄電池必要容量計算、 蓄電池とV2Hでどちらを置くかは蓄電池とV2Hの違いに書きました
計算式
変数の意味
| 記号 | 意味 | 単位 |
|---|---|---|
| dailyUseKwh | 停電時に1日が使う電力量。世帯の実使用をそのまま入れます | kWh/日 |
| days | 何日分もたせたいか(0.5で半日) | 日 |
| usablePercent | バッテリー容量のうち実際に家へ出せる分の割合。走行用に確保する分と電池の下限をまとめて引いた後 | % |
| dischargeEfficiencyPercent | 電池側に対して家庭へ出せる割合(DC→ACの変換後) | % |
| packCapacityKwh | 手持ち/選ぶEVのバッテリー容量 | kWh |
| simultaneousW | 停電時に同時に使う想定の電力 | W |
| standaloneKva | V2H機器の停電時自立出力 | kVA |
割るだけの日数には、引く分と変換が入っていない
「60kWhだから12kWh/日で約5日分」という書き方は、EVの総電力量を家庭の使用量で割っているだけです。実際に停電で家へ出すときは、走るために残す分を引いたうえで、電池から家用回路へ変換します。この2つを入れると日数は短くなり、同じ容量でも「目安」と「実効」の差が出ます。
必要な電気量側も同じです。3日ぶんが必要なら家庭側で35.52kWhですが、電池側からは43.85kWhを引き当てなければなりません。上のケースで並べるとこうなります。
| 入力(1日/日数/容量) | 必要な電力量 | 逆算した必要容量 | 実効日数 | 割り算だけの目安日数 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11.84kWh/3日/60kWh | 35.52kWh | 43.85kWh | 4.10日 | 5.07日 | 0.96日 |
| 12kWh/4日/60kWh | 48.00kWh | 59.26kWh | 4.05日 | 5.00日 | 0.95日 |
| 11.84kWh/5日/40kWh | 59.20kWh | 73.09kWh | 2.74日 | 3.38日 | 0.64日 |
| 11.84kWh/3日/22.7kWh | 35.52kWh | 43.85kWh | 1.55日 | 1.92日 | 0.36日 |
3行目と4行目は、入力の容量が逆算した必要容量に届いていないケースです。この2行は「日数が足りない」ではなく「同じ日数を狙うなら容量が足りない」と読み替える必要があるので、画面では不足側を別パネルに出しています。
使える割合と放電効率は、掛ける回数が違う
同じ「効く」でも、使える割合は容量そのものを削り、放電効率は通過する電気量を削ります。片方を100%にすると差は消えます。使える割合90%・放電効率90%で必要容量43.85kWhになる入力を、どちらも100%にすると35.52kWh(=必要な電力量とちょうど同じ)になり、実効日数も目安日数も5.07日で一致します。
逆に、走行用に多く残す世帯は使える割合が下がります。70%・放電効率90%だと家へ出せる割合は0.63になり、必要容量は56.38kWh、実効日数は3.19日まで短くなります。目安5.07日との差は1.88日ぶんです。掲載元の目安日数が世帯によってばらつく理由の大半は、この項目の取り違いです。
蓄電池とV2Hの違いでは、専用の家庭用蓄電池ならこの掛け算が1回ぶんだという話を、効率の式から書いています。
同時に使う電力は、日数とは別の限度
容量が足りていても、同じ時刻に動かせる量にも限度があります。V2H機器の仕様はこれを自立出力という名前でkVAで書いています。パナソニックの公表値では停電時自立出力が最大6.0kVAで、蓄電容量10.2kWhの構成では5.0kVA、IHをバックアップする場合は4kVAが推奨とされています。
家庭負荷側はWで書くのでkWに直して突き合わせます。7000Wなら7kWで、6.0kVAの機器に対して1kVAの超過。この状態で負荷を繋ぎ続けると運転が停止するので、日数の計算とは別に、この行だけが不合格になります。
力率を掛けた換算は当サイトではしていません。モーター負荷が混ざるとkWとkVAは一致しなくなるので、ここは「同じ数字なら足りる」という下限の読み方として使ってください。
EVと蓄電池を併用する場合は
EVだけの日数と、蓄電池を足した日数は掛け算ではなく足し算です。ただし蓄電池側にも同じ放電効率が掛かりますし、太陽光があれば晴れた日は1日ぶんが浮きます。併用の考え方は停電時に何日分持つかの目安に、専用の家庭用蓄電池側の入力は蓄電池の容量計算に置いてあります。
削減額を出す側はV2H電気代削減額計算です。あちらは金額を出す画面で、このページは電気量と電力だけを出す画面です。目的が違うので分けています。
公表されている目安日数を割り返した表
掲載元が書いている「約2〜4日分」のような幅は、割り返すと「容量のうち何割を使える前提で書いたか」になります。このページの下に入れたdataの表では、メーカー2社の公表行と掲載記事の行を並べて、前提の幅を見せる比較が読めます。
日本での計算例
全国(環境省の世帯あたり実使用)
1日11.84kWhを3日ぶん、60kWhのEVで
- dailyUseKwh
- 11.84
- days
- 3
- usablePercent
- 90
- dischargeEfficiencyPercent
- 90
- packCapacityKwh
- 60
- energyNeedKwh
- 35.52
- requiredPackKwh
- 43.85
- daysFromEnteredPack
- 4.1
- naiveDays
- 5.07
- naiveGapDays
- 0.96
※ 総電力量をそのまま割ると5.07日分のところ、使える割合90%と放電効率90%を掛けると4.10日分。差は0.96日ぶん
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国(日産の掲載前提)
1日12kWhを4日ぶん、60kWhのEVで
- dailyUseKwh
- 12
- days
- 4
- usablePercent
- 90
- dischargeEfficiencyPercent
- 90
- packCapacityKwh
- 60
- energyNeedKwh
- 48
- requiredPackKwh
- 59.26
- daysFromEnteredPack
- 4.05
- naiveDays
- 5
- naiveGapDays
- 0.95
※ 「約4日分」の幅と同じ位置に収まります。ただしこちらは効率と確保分を式に入れた側の値なので、成り立つ容量は59.26kWhまで上がります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
4人家族・大容量EVなし
5日ぶんを40kWhで
- dailyUseKwh
- 11.84
- days
- 5
- usablePercent
- 90
- dischargeEfficiencyPercent
- 90
- packCapacityKwh
- 40
- simultaneousW
- 1000
- standaloneKva
- 6
- energyNeedKwh
- 59.2
- requiredPackKwh
- 73.09
- daysFromEnteredPack
- 2.74
- naiveDays
- 3.38
- 入力の容量
- 不足(73.09kWhが必要)
※ 必要容量73.09kWhに対して40kWhなので不足。実効日数は2.74日で、割り算だけの3.38日分より先に尽きます
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
PHEV
アウトランダーPHEVクラスの22.7kWhで3日ぶん
- dailyUseKwh
- 11.84
- days
- 3
- usablePercent
- 90
- dischargeEfficiencyPercent
- 90
- packCapacityKwh
- 22.7
- requiredPackKwh
- 43.85
- daysFromEnteredPack
- 1.55
- naiveDays
- 1.92
- 入力の容量
- 不足(43.85kWhが必要)
※ 掲載元の「約1.5〜2日分」は効率を入れる側の値とほぼ同じ。1日ぶんに必要な容量は14.62kWhで、容量そのものより大きくなります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
単相200V機器をまとめてバックアップ
同時に7000Wを6.0kVAの機器で
- simultaneousW
- 7000
- standaloneKva
- 6
- dailyUseKwh
- 11.84
- days
- 3
- usablePercent
- 90
- dischargeEfficiencyPercent
- 90
- packCapacityKwh
- 60
- simultaneousKw
- 7
- kvaHeadroom
- -1
- 自立出力
- 超過(予備 -1kVA)
※ 電気量の側は足りていても、同時に使う電力が自立出力を1kVA超過。ここは容量とは別の軸なので、どちらか片方だけ見て判断できません
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
⚠ 注意事項
- 使える割合90%・放電効率90%は画面の初期値であり例です。機種と残し方で決まる量なので、一律の係数として根拠には置いていません
- 総電力量 ÷ 1日の使用電力量 の割り算は、掲載元が「約4日分」のように書いているのと同じ式です。この画面ではそれを「目安日数」として実効日数と並べ、差の日数を出しています
- kWとkVAは同じ数字で比べています。メーカーの公表値も「IHをバックアップする場合の推奨自立出力は4kVA」のようにkVAのままなので、仕様書の値をそのまま入れてください。力率を掛けた換算式は当サイトを持っていません
- 専用の家庭用蓄電池にある「放電深度」は置いていません。走行用の確保と電池の下限をまとめて「使える割合」で1回だけ引く形にしています
- 太陽光が同時に動く前提ではありません。晴れていれば1日ぶんが浮くので、この日数は停電が続いた日の下限側になります
- EV本体の待機電力は入っていません。パナソニックも「電気自動車の待機電力等は加味していません」と注記している項なので、実数はこの画面より短くなります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
計算結果は入力された1日使用電力量・日数・使える割合・放電効率・容量・同時に使う電力・自立出力にもとづく概算です。実際のバックアップ日数はV2H機器の型式、電池の劣化、気温、待機電力、他回路の使用状況によって変わります。
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出典・データソース
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[nissan-v2h-katei-nyuuryo] 日産自動車株式会社(ev2.nissan.co.jp 公式)
電気自動車(EV)の電気は、家でも使える。V2H。Vehicle to Homeアクセス日:2026-10-21
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[panasonic-v2h-jiritsu-ryokyu] パナソニック株式会社(sumai.panasonic.jp 公式)
V2H蓄電システム|住宅用 太陽光発電・V2H蓄電システム・EV充電設備(個人のお客様向け)|住まいの設備と建材|Panasonicアクセス日:2026-10-21
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[v2hsaitama-teiden-nichisuu] 埼玉の停電対策(v2h-saitama.jp・工務店系オウンドメディア)
V2Hは停電時に何日使える?現行リーフ満充電なら節電して約6日分|埼玉の停電対策アクセス日:2026-10-21
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[hapinice-v2h-bousai-simu] 株式会社ハピナイス(豊橋市の注文住宅・工務店/hapinice.net)
停電時にEVから家へ給電すると何日暮らせる?もしものV2H防災シミュレーションアクセス日:2026-10-21
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V2Hは元が取れる?投資回収年数を費用・電気代・補助金からシミュレーション【2026年版】アクセス日:2026-10-21
よくある質問
- Q. 総電力量60kWhなら12kWh/日で5日分では足りないのですか
- A. 割り算だけなら5.00日分です。ただし走行用に確保して引く分と、電池から家へ出すときの変換が入るので、使える割合90%・放電効率90%で計算すると実効は4.05日分になります。差は0.95日ぶんです
- Q. 何日分もたせたいかから容量を決めるにはどう入れますか
- A. 1日の使用電力量と日数を入れると、必要なEVバッテリー容量が逆算で出ます。11.84kWh/日を3日ぶんなら必要な電力量は35.52kWhで、効率と確保分を掛けた必要容量は43.85kWh。手持ちの容量を入れた側に足りるかどうかも同時に出ます
- Q. 自立出力のkVAは電気量の容量とどう違うのですか
- A. 容量kWhは何日ぶん持つかの軸で、自立出力kVAは同じ時刻にいくつの回路を動かせるかの軸です。1日ぶんが足りていても、同時に使う電力が自立出力を超えれば運転が停止します。この画面は2本を別々に出します
- Q. 蓄電池の容量計算とどちらを使えばいいですか
- A. 家電のワット数と使用時間から決めたい場合は蓄電池の容量計算、1日の使用電力量と日数から決めたい場合はこちらを使います。同じ2軸を混ぜると必要容量を二重で割ることになるので、目的側で分けてください