蓄電池使用可能時間計算
定格容量・DoD・変換効率・負荷(W)から、実際に使える時間と放電時間を計算。
計算ツール
定格容量と同時に使う家電の合計Wから、何時間使えるかを出す
「蓄電池 何時間使えるか」を調べると、容量だけで語った記事と、機種別のカタログ値を並べただけのページが分かれています。 この画面は放電深度と変換効率を入力に取るので、定格容量がそのままの時間にはなりません。 変換効率を見る前の「電池側の持ち時間」も同じ結果欄に出すので、 カタログがどちらの口径で書いているかを、自分の条件で確かめられます。
カタログ・仕様書の公称容量です。実効容量ではなく、こちらのほうが書かれていることが多いです
使える割合の指定は、仕様書の表記に合わせて切り替えます。「放電深度90%」と「最低残量10%」は同じことの裏表です
容量の何%まで使い切るか。ここは 90% の例です
電池を保護するために残す割合。10% と書いてあれば放電深度は 90% です
直流から交流へ変換するときのロス。ここは 90% の例です
オムロンが「上記の家電、合計約285Wの場合」と置いて合計値。各家電のWは一例で、動作時間を保証するものではないと注記があります
「その他」で入力できます。家電別のWを足すときは家電別の消費電力量から出せます
定格9.8kWh・合計285Wで使える時間
27.9時間
9.8kWh × 放電深度 90% × 変換効率 90% = 7.94kWh、これを 285W(0.285kW)で割って 27.9時間
- 電池側の持ち時間(変換効率を見る前)
- 30.9時間
- 実効容量(実際に使える電力量)
- 7.94kWh
- 使える割合
- 81.0%
- 保護のため残す電力量
- 0.98kWh
公表の動作時間から逆算した、使える割合
オムロンの公式ページに載っている容量別の動作時間 5件から逆算すると、使える割合は 76.3%〜84.3% の間です(逆算の最小 76.3%・最大 84.3%)
容量 9.8kWh について掲載元は 285W で 約29.0時間 としていて、これは使える割合 84.3% にあたるという読み方です。いまの入力だと使える割合は 81.0% です
掲載元の 約29.0時間 を、いま入力している合計 285W で割り返すと使える割合は 84.3%。この条件どおりにこの画面で計算すると 27.9時間 です
掲載元の動作時間は保証値ではなく、家電の組み合わせ・気温・機種の経年で変わると注記されています。この逆算は「その時間が本当なら、電池の何%が使えたことになるか」を見るもので、製品仕様の代わりにはなりません
放電深度と変換効率は機種ごとに違う値で、当サイトは一律の係数を置きません。製品の仕様書やカタログで確認して、ご自身の機種の値を入れ直してください。既定の 90%・90% は例として置いてあります
計算式
変数の意味
| 記号 | 意味 | 単位 |
|---|---|---|
| C | 定格容量。カタログ記載の公称容量で、実際に使える量ではありません | kWh |
| d | 放電深度。使い切る割合で、電池保護のため残す分を引くための値 | % |
| η | 変換効率。直流の電池から交流のコンセントを出すときの効率 | % |
| P | 負荷の合計ワット数。同時に動かしたい家電の消費電力を足した値 | W |
| t | 使える時間。実効容量を負荷で割った値 | 時間 |
定格容量で割ると、長く出すぎる
家庭用蓄電池の使用可能時間を検索すると、カタログの定格容量(kWh)にそのまま近い数字で時間が書かれています。実際には定格容量ぶんは使い切れず、変換でも失われるので、使えるのはそのうちの一部です。京セラは「蓄電池の容量には定格容量と実効容量の2つの種類があります。実効容量とは、実際に使用できる電気量を表しています」と整理しており、この計算は実効容量を出してから負荷で割ります。
放電深度90%・変換効率90%なら使える割合は81%です。定格9.8kWhでも使える量は7.94kWhぶんだけで、合計285Wなら27.9時間になります。
使える時間と、電池側の持ち時間は別の欄
式は4つで、うち2つが時間です。
電池から取り出せる量 = 定格容量 × 放電深度 ÷ 100
実効容量 = 取り出せる量 × 変換効率 ÷ 100
電池側の持ち時間 = 取り出せる量 ÷ 負荷(kW) ← 変換効率を見ない
使える時間 = 実効容量 ÷ 負荷(kW) ← 実際にコンセントから出る
定格10kWh・90%・90%・500Wなら、電池側の持ち時間は18.0時間、使える時間は16.2時間で、差は変換で失われる0.9kWhぶんの1.8時間です。家電が動く時間のほうが見たい数字で、上の欄は「電池の中身がまだもつか」を見るためのものです。この2つを別ページにせず同じ画面に並べているのは、式が同じで効率を見るか見ないかの差だけだからです。
公表値を割り返すと、使える割合は76.3%〜84.3%
オムロンは「冷蔵庫 50〜100 W/テレビ 100〜150 W/照明 50〜100 W(一部屋分)/スマートフォン 5 W」「上記の家電、合計約285Wの場合」と置いて、6.3kWh=約18時間・6.5kWh=約18時間・9.8kWh=約29時間・12.7kWh=約34時間・16.4kWh=約45時間を公表しています。
これを「公表時間が本当なら定格の何%が使えたか」で割り返すと 76.3%〜84.3% で、同じ約285Wでも揃いません。公表の使用可能時間は定格容量に一律の係数を掛けた値ではなく、機種ごとの実効容量・変換ロス・電池保護の余裕を込みで決まっているということです。入力の合計Wが掲載元と違うときは、同じ公表時間を自分のWで割り返した割合も画面に出ます。出典と表は蓄電池充電時間・使用可能時間の公表値に並べました。
なお掲載元は「蓄電池ユニットが初期状態、満充電の場合」「動作時間を保証するものではありません」と注記しています。容量を揃えても、テレビを100Wにするか150Wにするかで使える時間は大きく動きます。上の2例(9.8kWhで205Wなら38.7時間、355Wなら22.4時間)がその幅です。
負荷のWがわからないときは
同時に動かしたい家電の消費電力を足すのが正しい取り方です。カタログ記載の消費電力がわからない家電は、同じ年間消費電力量から1時間あたりへ割り戻せます。家電の消費電力一覧と消費電力量計算でWを先に決めてください。
逆算(この時間を保つには何kWh必要か)は蓄電池の必要容量計算、定格から実効容量だけをだすのは蓄電池実効容量計算です。充電側に戻るなら蓄電池充電時間計算、その充電の電気代は蓄電池充電電気代計算が出します。
日本での計算例
全国共通
定格9.8kWhで、冷蔵庫・テレビ・照明・スマホ(合計約285W)を動かす
- 定格容量
- 9.8kWh
- 放電深度
- 90%
- 変換効率
- 90%
- 負荷の合計
- 285W
- 使える時間
- 27.9時間
- 電池側の持ち時間
- 30.9時間
- 実効容量
- 7.94kWh
- 使える割合
- 81.0%
※ オムロンが同じ約285Wで 9.8kWh=約29時間 と公表しています。逆算すると使える割合は84.3%で、この入力の81.0%より高く出ます
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
同じ9.8kWhでも、家電を省エネ型で揃えて合計205Wにした
- 定格容量
- 9.8kWh
- 放電深度
- 90%
- 変換効率
- 90%
- 負荷の合計
- 205W
- 使える時間
- 38.7時間
- 電池側の持ち時間
- 43.0時間
- 実効容量
- 7.94kWh
- 使える割合
- 81.0%
※ 電池は同じままで、80Wへらしたぶんだけ10.9時間伸びます。使える割合は負荷では動きません
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
同じ9.8kWhで、テレビと照明を大きめに揃えて合計355Wにした
- 定格容量
- 9.8kWh
- 放電深度
- 90%
- 変換効率
- 90%
- 負荷の合計
- 355W
- 使える時間
- 22.4時間
- 電池側の持ち時間
- 24.8時間
- 実効容量
- 7.94kWh
- 使える割合
- 81.0%
※ 285Wのとき(27.9時間)より5.5時間短くなります。掲載元の家電別の幅はテレビ100〜150W・照明50〜100Wなので、同じ4種でもこのくらい動きます
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
定格10kWh・放電深度90%・変換効率90%で500Wの負荷
- 定格容量
- 10kWh
- 放電深度
- 90%
- 変換効率
- 90%
- 負荷の合計
- 500W
- 使える時間
- 16.2時間
- 電池側の持ち時間
- 18.0時間
- 実効容量
- 8.10kWh
- 使える割合
- 81.0%
- 保護のため残す電力量
- 1.00kWh
※ 取り出せる9kWhのうちの0.9kWhが変換で失われ、1kWhは使い切りません。定格10kWhが10時間持つのではなく、500Wでは16.2時間までです
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
大容量16.4kWhで合計285Wを動かす(オムロンの公表例と同じ前提)
- 定格容量
- 16.4kWh
- 放電深度
- 90%
- 変換効率
- 90%
- 負荷の合計
- 285W
- 使える時間
- 46.6時間
- 電池側の持ち時間
- 51.8時間
- 実効容量
- 13.28kWh
- 使える割合
- 81.0%
※ 掲載元は 16.4kWh=約45時間。逆算した使える割合は78.2%で、こちらの90%×90%=81%より低く、公表時間のほうが短く出ています
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
⚠ 注意事項
- 放電深度と変換効率は機種の仕様で決まる値です。公表された一律の係数を確認できなかったため、当サイトは既定を90%・90%にしています。この2つを掛けた割合が「使える割合」で、掲載元の公表値を割り返すと76.3%〜84.3%の幅になります
- 使える割合の幅は、公表の使用可能時間に機種差込みの係数が暗黙に入っていることを意味します。定格容量に同じ係数を掛けた値ではないので、公表時間とこの計算がぴったり合わなくて当然です
- 電池側の持ち時間(放電時間)は変換効率を見る前の時間で、取り出せる量を負荷で割ったものです。コンセントから取り出して家電を動かせる時間のほうが「使える時間」で、この2つを同じ画面に並べて差を出します
- 停電時に残しておくべき量を考えるときは、保冷だけしたい時間(冷蔵庫はコンセントから外れても冷気を保てる)と、家電を動かし続ける時間を分けてください。その分け方は停電時に備える電力の目安に書きました
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
計算結果は入力された定格容量・放電深度・変換効率・負荷にもとづく概算です。実際の使用可能時間は機種の制御・気温・電池の経年劣化・家電の実消費電力によって変わります。メーカーは動作時間を保証するものではないと注記しています。
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出典・データソース
- B
[tokyogas-chikuden-charging-time] 東京ガス株式会社(太陽光発電・蓄電池 お役立ち情報)
蓄電池の充電方法とは?充電時間や仕組み、注意点についてアクセス日:2026-10-15
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[omron-chikuden-output-hours] オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(蓄電まるわかりナビ・停電時に使用できる電化製品・時間の目安)
災害に備えて知っておきたい太陽光発電のこと|創エネ・蓄エネ・省エネの機器・ソリューションならオムロンアクセス日:2026-10-15
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[kyocera-chikuden-yoryo-teigi] 京セラ株式会社(太陽光発電・蓄電池 サポート トピックス)
家庭用蓄電池の容量の決め方は?目安や計算方法、選び方のポイントアクセス日:2026-10-15
よくある質問
- Q. 蓄電池は何時間使えますか
- A. 定格容量に放電深度と変換効率を掛けた実効容量を、同時に使うWで割った時間が目安です。放電深度90%・変換効率90%なら定格の81%が使える量で、9.8kWhなら7.94kWhぶんになります。合計285Wなら27.9時間、205Wなら38.7時間、355Wなら22.4時間です。
- Q. メーカー公表の使用可能時間と違うのはなぜですか
- A. 公表値は使える割合を暗黙に込みで書いているからです。オムロンが合計約285Wで公表している 6.3kWh=約18時間・9.8kWh=約29時間・16.4kWh=約45時間を割り返すと、使える割合は81.4%・84.3%・78.2%と揃いません。当サイトの既定の81%を入れると27.9時間・46.6時間になり、公表とは数%ずれます。
- Q. 放電深度と最低残量はどちらを入力すればいいですか
- A. 同じことの別の言い方なので、どちらか一方で入力できます。放電深度90%は最低残量10%と同じで、保護のため残す電力量として定格の1割が出るかどうかの見え方が違います。機種の仕様が「取り出せる量」で書かれている場合は実効容量計算のページの入れ方が合います。
- Q. 冷蔵庫だけだと何時間ですか
- A. 冷蔵庫単体なら50〜100Wなので、9.8kWh(実効7.94kWh)で79.4〜158.8時間です。ただし停電時は開閉が減って実消費は下がりますし、保冷だけならコンセントから外れても2〜3時間は冷気が持ちます。動かし続ける時間と保つ時間を分けて考えるのが、停電時に備える電力の目安のページです。