蓄電池充電電気代計算
充電したい電力量と充電効率、使う料金プランの単価から、蓄電池を満充電にする電気代を計算。
計算ツール
蓄電池を系統から充電したときの電気代と、蓄えた1kWhあたりの実質単価を出す
蓄電池に電気を入れると、充電の過程で一部分は失われます。支払った電気代を電池にたまった量で割ると、 契約の単価より高い実質単価になります。この画面はその差を 1回・1か月・失われたぶん の3つで出します。
カタログ・仕様書の公称容量です
満充電までの金額を見るなら 0、足し込むだけなら実際の残量を入れてください
現在の残量より大きい値を入れてください
仕様に書かれていればその値、無ければ 100 で下限の金額が出ます
電気代単価は契約プランで決まります。目安の 31円/kWh は全国家庭電気製品公正取引協議会の新電気料金目安単価(2022年7月改定、税込)です。夜間専用プランや時間料金で単価が変わる契約は、実際に充電する時間帯の単価を「その他」で入れてください
「その他」を選ぶと入力できます。URL の ?price= でも単価を引き継げます
初期値の30回は毎日1回充電する前提。0 にすると1回ぶんの金額だけが出ます
蓄えた1kWhあたりの実質単価(31円の契約・効率90%)
34.44円/kWh
31円/kWh ÷ 充電効率 90% = 34.44円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 337.6円
- 失われるぶんの電気代(1回)
- 33.8円
- 1か月(30回)
- 10,127円
- 電池にたまる量(1回)
- 9.80kWh
効率を見ない場合との差
充電効率 90% を見ないと、同じ 9.80kWh の充電は 303.8円(9.80kWh × 31円/kWh)で済みます。この差 33.8円 が、ロスぶんに払う電気代です
「失われるぶんの電気代」は、充電のロスのために払うことになる金額です。この電気は取り出せません。機種比べや、充電量を抑える判断に使える差として出しています
充電効率は、コンセントから支払った電気のうち実際に電池へたまる割合です。失われたぶんも電気代として請求されるのに、使える電気にはなりません。だから蓄えた1kWhあたりの単価は、入力した単価より必ず高くなります。100% にすると損のない下限の金額です
同じ入力のまま充電にかかる時間は蓄電池の充電時間を出す、 充電した電気は何時間使えるかは蓄電池の使用可能時間を出すで確認できます
計算式
変数の意味
| 記号 | 意味 | 単位 |
|---|---|---|
| C | 定格容量。カタログ記載の公称容量で、実効容量ではありません | kWh |
| a | 現在の残量。メーターやアプリに表示されている割合 | % |
| b | 目標の残量。満充電までなら100 | % |
| η | 充電効率。コンセントから入れた電気のうち、実際に電池へたまる割合 | % |
| u | 電気料金単価。契約しているプランの実質的な円/kWh | 円/kWh |
| n | 1か月に充電する回数 | 回 |
費用の目安
| 区分 | 金額 | 想定条件 |
|---|---|---|
| 低め | 4,340 円/月 | 定格4.2kWhを0%から満充電(充電効率90%・電気料金単価31円/kWh・1か月30回)。1回は144.7円で、このうち14.5円が充電で失われるぶんの電気代です |
| 標準 | 10,127 円/月 | 定格9.8kWhを0%から満充電(充電効率90%・電気料金単価31円/kWh・1か月30回)。1回は337.6円、失われるぶんが33.8円で、蓄えた1kWhあたりは34.44円/kWhです |
| 高め | 17,944 円/月 | 定格16.4kWhを0%から満充電(充電効率85%・電気料金単価31円/kWh・1か月30回)。1回は598.1円で、失われるぶんが89.7円。蓄えた1kWhあたりは36.47円/kWhになります |
金額が変動する要因
- 充電効率
- 実質単価は「電気料金単価÷充電効率」なので、効率でまっすぐ動きます。定格9.8kWhの満充電・単価31円・月30回で、効率90%なら月額10,127円(実質34.44円/kWh)、効率85%なら10,722円(36.47円/kWh)、効率80%なら11,393円(38.75円/kWh)です。90%と80%のあいだだけで月額1,266円ちがいます
- 電気料金単価
- 金額は単価に比例します。定格9.8kWhの満充電・効率90%・月30回で31円/kWhなら月額10,127円(実質34.44円/kWh)、27円/kWhなら8,820円(実質30.00円/kWh)。夜間専用プランや時間料金で充電時間帯の単価が違う契約は、その時間帯の単価を入力してください
- 1か月に充電する回数
- 式は1回ぶんの電気代×回数です。同じ9.8kWhの満充電でも月1回なら337.6円、月30回なら10,127円。掲載元の試算は「毎日1回」のような前提を暗黙に置くので、回数は自分で行れていないと金額は付きません
- 充電する電力量(目標残量−現在の残量)
- 電池側に足りる量は「定格容量×(目標−現在)÷100」です。定格10kWhを20%から100%までなら8kWhぶんだけで、効率85%・単価27円・月4回なら1回254.1円、実質31.76円/kWh、月額1,016円になります
充電の電気代は、契約単価より必ず高くつく
蓄電池へ充電すると、入れた電気の一部が変換と制御で失われます。支払うのはコンセント側の電力量で、電池にたまるのはその効率ぶんだけ少ない量です。だから契約の単価が31円/kWhでも、蓄えた1kWhは34.44円/kWhになります(効率90%の場合)。
このページの主出力はその実質単価で、横に1回・1か月・失われるぶんの金額を並べました。定格9.8kWhを毎日0%から満充電するなら、1回337.6円・1か月10,127円で、そのうち33.8円(月1,013円)が取り出せない電気に払う金額です。
式は5つ、入力は6つ
電池側に足りる電力量(kWh)= 定格容量 ×(目標残量 − 現在の残量)÷ 100
コンセント側の電力量(kWh)= 足りる電力量 ÷(充電効率 ÷ 100)
1回の充電の電気代(円) = コンセント側の電力量 × 電気料金単価
実質単価(円/kWh) = 電気料金単価 ÷(充電効率 ÷ 100)
1か月の電気代(円) = 1回の電気代 × 1か月の充電回数
実質単価は電気代÷蓄えた量なので、上の2式から単価÷効率にまとまります。入力した単価と充電効率だけで決まり、容量や残量は関係しません。金額のほうは電力量に比例します。
効率を100%にした金額は「下限」
定格9.8kWhの満充電・単価31円なら、効率100%で1回303.8円(月9,114円)、効率90%で337.6円(月10,127円)、効率80%で379.8円(月11,393円)です。効率を見ない金額は安く出るので基準にしたくなりますが、これは損がゼロという仮定の下限で、実際に請求されるのはこの額より上です。
充電効率・往復効率は製品仕様で決まる値で、公表された一律の係数を確認できなかったため、当サイトは既定を90%の例にしています。仕様書の値を入れるのが前提です。
単価は充電する時間帯のもので見る
金額は単価に比例します。同じ9.8kWhの満充電・効率90%・月30回で、31円/kWhなら月10,127円、27円/kWhなら月8,820円(実質30.00円/kWh)です。
時間料金や夜間専用プランの契約では、満充電にかかる時間帯の単価と日中の単価が違います。充電の時間は入力電力で決まるので、蓄電池充電時間計算で何時間の充電になるかを出してから、その時間帯の単価をここに入れるのが順番です。単価そのものの内訳(燃料費調整額・再エネ賦課金)は電気料金の内訳に置いてあります。
充電の金額と、充電した電気が使える時間
このページは「蓄えるのにいくら払うか」だけで、その電気が何時間使えるかは別側です。使える時間は蓄電池使用可能時間計算へ。必要な電力量から逆に容量を選ぶのは蓄電池の必要容量計算、実効容量を出すのは蓄電池実効容量計算です。
ここで出た実質1kWh単価(例:単価31円・効率90%なら34.44円/kWh)は、放出したときの電気と比べないと削減額になりません。比較して損益分岐まで出すのが蓄電池で年間いくら減るかを出すです。
停電の備えとして「いくらを・どこに」使うべきかを分けて整理したのは、停電時に備える電力の目安です。
日本での計算例
全国共通
定格9.8kWhを、毎日0%から満充電にする(効率90%・単価31円/kWh)
- 定格容量
- 9.8kWh
- 現在の残量
- 0%
- 目標の残量
- 100%
- 充電効率
- 90%
- 電気料金単価
- 31円/kWh
- 1か月の充電回数
- 30回
- 蓄えた1kWhあたりの実質単価
- 34.44円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 337.6円
- 失われるぶんの電気代
- 33.8円
- 1か月の電気代
- 10,127円
※ 契約の単価は31円/kWhでも、蓄えた1kWhは34.44円/kWh。この差が充電効率で失われた電気ぶんの請求です
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
同じ充電を効率100%(損を見ない下限)で見る
- 定格容量
- 9.8kWh
- 現在の残量
- 0%
- 目標の残量
- 100%
- 充電効率
- 100%
- 電気料金単価
- 31円/kWh
- 1か月の充電回数
- 30回
- 蓄えた1kWhあたりの実質単価
- 31.00円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 303.8円
- 失われるぶんの電気代
- 0円
- 1か月の電気代
- 9,114円
※ 効率を見ない金額が上限ではなく下限です。現実はこの9,114円より多くかかります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
大容量16.4kWhを0%から満充電(効率85%・単価31円/kWh・月30回)
- 定格容量
- 16.4kWh
- 現在の残量
- 0%
- 目標の残量
- 100%
- 充電効率
- 85%
- 電気料金単価
- 31円/kWh
- 1か月の充電回数
- 30回
- 蓄えた1kWhあたりの実質単価
- 36.47円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 598.1円
- 失われるぶんの電気代
- 89.7円
- 1か月の電気代
- 17,944円
※ 容量が大きくても効率が低くても、失われるぶんの金額は増えます。16.4kWh・効率85%だと月2,692円が取り出せない電気に消えます
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
関西
夜間の単価が安いプランで、10kWhを20%から満充電(効率85%・単価27円/kWh・月4回)
- 定格容量
- 10kWh
- 現在の残量
- 20%
- 目標の残量
- 100%
- 充電効率
- 85%
- 電気料金単価
- 27円/kWh
- 1か月の充電回数
- 4回
- 蓄えた1kWhあたりの実質単価
- 31.76円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 254.1円
- 失われるぶんの電気代
- 38.1円
- 1か月の電気代
- 1,016円
※ 使い切らない月の試算です。電池側に8kWhぶんならば、コンセント側は9.41kWh分支払うことになります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国共通
大容量を時間料金の安い単価で(16.4kWh・10%から100%・効率90%・単価26.29円/kWh・月8回)
- 定格容量
- 16.4kWh
- 現在の残量
- 10%
- 目標の残量
- 100%
- 充電効率
- 90%
- 電気料金単価
- 26.29円/kWh
- 1か月の充電回数
- 8回
- 蓄えた1kWhあたりの実質単価
- 29.21円/kWh
- 1回の充電の電気代
- 431.2円
- 失われるぶんの電気代
- 43.1円
- 1か月の電気代
- 3,449円
※ 単価26.29円/kWhは関西電力が従量電灯A第2段階に置く値です。効率90%でも蓄えた1kWhは29.21円/kWhになります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
⚠ 注意事項
- 充電効率は機種・気温で変わる値で、公表された一律の係数を確認できなかったため、当サイトは既定を「90%の例」にしています。仕様書の値を入れ直してください。100%にすると損を見ない下限の金額になります
- この計算は系統(コンセント)から充電した電気代だけを見ています。太陽光の余剰電力で充電した分は買電ではないので、この金額には入りません。自家消費分でどれだけ買う電気を減らせるかは実質容量計算のページ側で扱っています
- 電気料金単価は、充電する時間帯の単価を入れてください。時間料金・夜間専用プランでは、満充電にかかる時間帯の単価と日中の単価が違います。単価の内訳は電気料金の内訳のページに並べました
- 失われるぶんの電気代は、取り出せない電気に支払う金額です。機種比べでは、容量の大きさよりこの差の小さい方を選ぶと充電1回ぶんの金額が下がります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
計算結果は入力された定格容量・残量・充電効率・電気料金単価・充電回数にもとづく概算です。実際の電気代は契約プランの燃料費調整額・再エネ賦課金・時間帯による単価差、機種の充電制御によって変わります。
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出典・データソース
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よくある質問
- Q. 蓄電池の充電電気代はいくらですか
- A. 充電した電力量に単価を掛けた金額で、効率を引くと実質は高くなります。定格9.8kWhを0%から満充電するなら、効率90%・単価31円/kWhで1回337.6円。毎日1回で月10,127円です。同じ充電を効率100%で見ると303.8円なので、その差33.8円が充電で失われた電気ぶんの請求になります。
- Q. 充電すると高くつくのに、なぜ蓄電池を使うのですか
- A. 買う電気の量をへらすためです。充電の電気代は円/kWhで増えますが、昼に太陽光で充電した電気を使えば買う電気そのものが減ります。この計算機が出すのは「系統から充電した1kWhがいくらで蓄わるか」という実質単価で、その金額より高い時間帯の電気を使わないようにする価値があるかを比べるための数字です。
- Q. 蓄えた1kWhあたりの実質単価はどうやって出ますか
- A. 電気料金単価を充電効率で割った値です。31円÷0.9は34.44円/kWh、27円÷0.9は30.00円/kWh、26.29円÷0.9は29.21円/kWhになります。効率を割る理屈は、支払う量がコンセント側で、蓄わる量が電池側だからです。
- Q. 太陽光で充電した場合は入力できませんか
- A. このページは系統からの充電単価を入力にしているので、太陽光で充電した分は入力しません。売電と自家電気のどちらの価値で見るかは実質容量計算のページに置いてあり、この2つの口径を比べる解説は自家消費率と自己比率の違いのページにあります。