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蓄電池実効容量計算

定格容量から実際に使える電力量(実効容量)を、DoD・変換効率・最低残量で計算。

公開日:2026-09-10 最終更新:2026-09-10 監修:エネルギー計算ツール編集部

計算ツール

蓄電池の仕様を入力する

定格容量から、実際に使える電力量(実効容量)を出します。

カタログ・仕様書の公称容量。例: 9.8kWh、16.4kWh など

仕様書の表記に合わせて切り替えます。どちらも同じ意味です

容量の何%まで使えるか。製品の仕様書で確認(ここは 90% の例)

直流から交流へ変換するときのロス。製品の仕様書で確認(ここは 90% の例)

実効容量(実際に使える電力量)

8.10kWh

定格 10.0kWh のうち、実際に取り出せるのは 8.10kWh です

保護のため残す電力量
1.00kWh
変換で失われる電力量
0.90kWh
合計(=定格容量)
10.00kWh

計算式

実効容量(kWh)= 定格容量(kWh)× 放電深度 × 変換効率 内訳 残量(kWh)= 定格容量 ×(1 − 放電深度) 損失(kWh)= 定格容量 × 放電深度 ×(1 − 変換効率) 実効容量 + 残量 + 損失 = 定格容量 例)定格 10kWh・放電深度 90%・変換効率 90% 実効容量 = 10 × 0.9 × 0.9 = 8.1kWh 残量 = 10 × 0.1 = 1.0kWh 損失 = 10 × 0.9 × 0.1 = 0.9kWh

変数の意味

記号 意味 単位
C 定格容量。カタログ・仕様書に書かれた公称容量です kWh
D 放電深度。容量の何%まで使えるかで、0.9 なら 90% です 小数(0〜1)
η 変換効率。直流から交流へ変換するときのロスで、0.9 なら 90% です 小数(0〜1)

定格容量はそのまま使えない

カタログの「10kWh」は、そのまま10kWh使えるという意味ではありません。実際に取り出せる電力量(実効容量)は、次の2つを差し引いた残りです。

  • 放電深度:電池を保護するため、容量の一部は常に残しておく
  • 変換効率:直流から交流へ変換するときに失われる

放電深度90%・変換効率90%の機種なら、10×0.9×0.9=8.1kWh。カタログの数字から2割近く目減りします。

内訳を3つに分けると検算できる

実効容量だけを見ると「残りの1.9kWhはどこへ行ったのか」が分かりません。この計算機は3つに分けて表示します。

区分10kWh・90%・90%の例
残量定格×(1−放電深度)1.0kWh
損失定格×放電深度×(1−変換効率)0.9kWh
実効容量定格×放電深度×変換効率8.1kWh

3つを足すと定格容量に一致します。これが分かると、カタログの数字と自分の使い方を突き合わせて検算できるようになります。

最低残量と放電深度は同じ意味

メーカーによって「放電深度90%」と書くか「最低残量10%」と書くかが分かれます。両方は同じことの裏表で、放電深度=100%−最低残量です。

最低残量20%の機種は放電深度80%なので、10×0.8×0.9=7.2kWhになります。計算機の指定方法を切り替えて、手元の仕様書の表記に合わせてください。

使いたい量からの逆算もできる

実効容量の計算は「容量から使える量」を出す向きです。逆に「使いたい量から必要な容量」を出すには、必要な容量を逆算するを使ってください。停電時に何kWh使いたいかを先に決め、出た定格容量をこちらの計算機に入れて実効容量を確かめる、という手順になります。

補助金の基準は「初期実効容量」

家庭用蓄電池の補助金(令和7年度補正)は、実効容量1kWhあたり3.45万円を基準額とします。ここで使われるのは購入時点の「初期実効容量」で、劣化後の値ではありません。

基準額・補助率・上限額の組み合わせは補助金の基準額の算定方法に整理してあります。V2H充放電設備との補助金の違いはV2Hの補助金と上限額で比べられます。

日本での計算例

全国共通

定格10kWhの一般的な機種

定格容量
10.0kWh
放電深度
90%
変換効率
90%
実効容量
8.1kWh
残量
1.0kWh
損失
0.9kWh

※ 10×0.9×0.9=8.1kWh。残す分1.0kWhと変換ロス0.9kWhを足すと定格10kWhに戻ります

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

全放電・損失なしの理論上の上限

定格容量
10.0kWh
放電深度
100%
変換効率
100%
実効容量
10.0kWh
残量
0.0kWh
損失
0.0kWh

※ 放電深度100%・変換効率100%は理論値で、実在する製品ではまずこの通りにはなりません

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

全国共通

仕様書が「最低残量20%」表記の機種

定格容量
10.0kWh
最低残量
20%
変換効率
90%
実効容量
7.2kWh
残量
2.0kWh
損失
0.8kWh

※ 最低残量20%は放電深度80%と同じ意味です。10×0.8×0.9=7.2kWh

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

⚠ 注意事項

  • 放電深度と変換効率の既定値は 90% の「例」です。製品の仕様書やカタログで実際の値を確認して、ご自身の機種の値に書き換えてください。
  • 「最低残量」表記の機種は、放電深度 = 100% − 最低残量 で読み替えてください。どちらも同じことを指しています。
  • 実効容量は経年劣化で少しずつ減ります。補助金の基準額は購入時点の「初期実効容量」で算定されるため、劣化後の値ではなく購入時の値で申請されます。

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

計算結果は入力された定格容量・放電深度・変換効率に基づく概算です。実際に使える電力量は経年劣化・気温・放電速度(レート)によって異なります。

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出典・データソース

  1. [sii-dr-katei-youkou] 一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)

    令和7年度補正 家庭用蓄電システム導入支援事業 公募要領(1.1版)

    アクセス日:2026-09-10

    B
  2. [sii-dr-katei-site] 一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)

    家庭用蓄電システム等導入支援事業 特設サイト(令和7年度補正)

    アクセス日:2026-09-10

    B

よくある質問

Q. 定格10kWhの蓄電池は実際何kWh使えますか
A. 放電深度90%・変換効率90%なら、10×0.9×0.9で8.1kWhです。定格容量のうち1.0kWhは電池保護のために残され、0.9kWhは交流への変換で失われます。8.1+1.0+0.9=10.0kWhで、3つを足すと定格容量に一致します。
Q. 実効容量と定格容量の違いは何ですか
A. 定格容量はカタログに書かれた公称容量、実効容量は実際に取り出せる電力量です。放電深度と変換効率の2つを差し引いた分だけ、実効容量は定格容量より小さくなります。カタログの「10kWh」がそのまま使えるわけではない、という点が購入時の検討ポイントです。
Q. 仕様書に「最低残量20%」とあります。放電深度はいくつですか
A. 放電深度は100%−20%=80%です。最低残量と放電深度は同じことの裏表で、どちらで書いてあっても計算結果は変わりません。この計算機は指定方法を切り替えられるので、仕様書の表記に合わせて選んでください。
Q. 補助金で使われる「初期実効容量」とは何ですか
A. 購入時点の実効容量です。家庭用蓄電池の補助金(令和7年度補正)は、この初期実効容量1kWhあたり3.45万円を基準額として算定します。劣化した後の値ではなく、新品の時点の値が基準になるという意味です。