本文へ移動

太陽光発電の設置費用とパネル価格

太陽光発電の設置費用(システム費用)を2026年度想定値と2025年設置実績で一覧化。住宅用25.5万円/kW、パネル・工事費の内訳と維持費まで出典つきで整理しました。

公開日:2026-09-17 最終更新:2026-09-17 監修:エネルギー計算ツール編集部
データ版
2026年度版
有効期間
2026-02-05 〜 現在

2026年度 太陽光のシステム費用(資本費)の想定値

区分出力システム費用(想定値)
住宅用 10kW未満 25.5万円/kW
事業用(地上設置) 10kW以上50kW未満 15.8万円/kW
事業用(地上設置) 50kW以上 12.9万円/kW
事業用(屋根設置) 10kW以上 15.0万円/kW

2025年に設置された案件の実績(定期報告データ・単純平均)

区分出力平均値中央値
住宅用(新築) 10kW未満 28.9万円/kW 29.4万円/kW
事業用(地上設置) 10kW以上 20.3万円/kW 19.7万円/kW
事業用(屋根設置) 10kW以上 20.8万円/kW 18.5万円/kW

システム費用の内訳(2025年設置の平均値に占める割合)

区分太陽光パネル工事費
住宅用(新築) 約47% 約29%
事業用(地上設置) 約33% 約33%
事業用(屋根設置) 約38% 約32%

システム費用以外のコスト(2025年設置の実測・地上設置)

項目平均値中央値
土地造成費 1.84万円/kW 1.21万円/kW
接続費 2.15万円/kW 1.45万円/kW

設置費用(システム費用)の2026年度想定値

太陽光発電の設置費用は、太陽光パネルだけでなく工事費などを含めた「システム費用」で公表されています。経済産業省・調達価格等算定委員会が2026年2月5日に取りまとめた意見では、2026年度の想定値は住宅用(10kW未満)で25.5万円/kWです。

4kWのシステムなら約102万円、5kWなら約127.5万円という目安になります。同じkW数でも、屋根の形状や設置業者、パネルの種類で実勢は前後します。このページの数値はあくまで公的統計の想定値・実績平均で、個別の見積もりではありません。

実績は想定値より高いことがある

2025年に実際に設置された案件の定期報告データでは、住宅用(新築)の平均値は28.9万円/kW(中央値29.4万円/kW)で、2026年度想定値の25.5万円/kWを上回っています。住宅用は直近2023年度以降、やや増加傾向にある点も公表資料に明記されています。

事業用は対照的で、地上設置の10kW以上は2025年実績の平均20.3万円/kW(中央値19.7万円/kW)と、低下傾向が続いています。2026年度想定値の15.8万円/kW(10kW以上50kW未満)・12.9万円/kW(50kW以上)はこの傾向を反映した水準です。

パネル価格は「割合」で見る

パネル単体の価格は円/kWでは公表されていないため、このページではシステム費用に占める割合で示します。2025年設置の住宅用(新築)では、太陽光パネルが約47%、工事費が約29%を占めます。残りの約2割強がパワーコンディショナなどの周辺機器です。

事業用はパネルの割合が下がり、地上設置で約33%、屋根設置で約38%です。規模が大きいほど、パネル以外の工事費や周辺設備の構成比が変わってくるためです。

システム費用以外のコスト

地上設置の場合は、システム費用に加えて土地造成費接続費がかかります。2025年設置の実測では、土地造成費は平均1.84万円/kW(中央値1.21万円/kW)、接続費は平均2.15万円/kW(中央値1.45万円/kW)です。

土地造成費は4万円/kW以上の少数の高額案件が平均を押し上げており、実態に近いのは中央値です。地面の状態によって大きく変わる項目なので、平地か傾斜地かで見積もりが分かれます。

維持費も初期費用とは別に必要

設置後の運転維持費として、住宅用は0.30万円/kW/年が想定されています。5kWなら年間1.5万円程度です。具体的には、5kWの設備を想定したヒアリングで、定期点検が約3.8万円/回(3〜5年ごとに1回程度)、パワーコンディショナの交換が38.4万円程度(20年間で一度)とされています。

初期費用だけで採算を判断すると、この維持費とパワコン交換費用を見落とすことになります。収支を試算するときは、設置費用と合わせて計上してください。

収支の試算につなげる

設置費用が分かったら、次は「どれだけ発電して、どれだけ得になるか」です。年間発電量はパネル容量と日射量から発電量の試算で出せます。売電収入は売電収入の計算、家の電気をどれだけ自前でまかなえるかはエネルギー自給率の計算で確認できます。

発電量と売電価格(FIT価格)が揃えば、初期費用の回収年数の概算もできます。売電価格の区分と二段単価は売電価格の一覧にまとめています。

出典・データソース

  1. [meti-santeii-2026-system-cost] 経済産業省 調達価格等算定委員会

    令和8年度以降の調達価格等に関する意見(調達価格等算定委員会 令和8年2月5日)

    太陽光のシステム費用(万円/kW、2026年度想定値は「別紙1」の資本費表): 住宅用(10kW未満)25.5万円/kW(運転維持費0.30万円/kW/年・設備利用率13.7%・余剰売電比率70.0%)。事業用地上設置 10kW以上50kW未満 15.8万円/kW、50kW以上 12.9万円/kW(土地造成費 想定0.9→実測平均1.84/中央1.21万円/kW、接続費 想定1.35→平均2.15/中央1.45万円/kW)。事業用屋根設置 10kW以上 15.0万円/kW。2025年設置の定期報告実測(単純平均): 住宅用新築 28.9万円/kW(中央29.4)、地上設置10kW以上 20.3万円/kW(中央19.7)、屋根設置10kW以上 20.8万円/kW(中央18.5)。システム費用の内訳: パネル約47%・工事費約29%(住宅用新築)/パネル約33%・工事費約33%(地上設置)/パネル約38%・工事費約32%(屋根設置)。維持費ヒアリング: 5kW想定で定期点検 約3.8万円/回(3〜5年ごと)、パワコン交換 38.4万円程度(20年間で一度)

    アクセス日:2026-09-17

    A

よくある質問

Q. 太陽光発電の設置費用はいくらですか
A. 経済産業省・調達価格等算定委員会の2026年度想定値では、住宅用(10kW未満)のシステム費用は25.5万円/kWです。4kWなら約102万円、5kWなら約127.5万円の目安になります。事業用は地上設置の10kW以上50kW未満が15.8万円/kW、屋根設置の10kW以上が15.0万円/kWです。
Q. パネル価格と設置費用はどう違いますか
A. 設置費用(システム費用)は、太陽光パネルと工事費などの合計です。2025年設置の住宅用(新築)では、太陽光パネルが約47%、工事費が約29%を占めます。残りはパワーコンディショナなどの周辺機器です。パネル価格はその一部で、単体の円/kWでは公表されていないため、このページでは割合で示しています。
Q. 平均値と中央値はどちらを見ればいいですか
A. 数件の高額案件が平均値を押し上げる場合があるので、実態に近いのは中央値です。土地造成費は平均1.84万円/kWに対し中央値は1.21万円/kWで、4万円/kW以上の少数の案件が平均を引き上げています。目安として使うなら中央値を参照してください。
Q. 設置費用は下がっていますか
A. 事業用の地上設置は低下傾向にあり、2013年から2025年までにパネル費用は約65%低減しました。一方で住宅用(10kW未満)は直近2023年度以降やや増加傾向にあり、2025年設置の平均値28.9万円/kWは2026年度想定値の25.5万円/kWを上回っています。
Q. 設置費用以外に何がかかりますか
A. 土地造成費(地上設置)と接続費が別にかかります。2025年設置の実測では、地上設置の接続費は平均2.15万円/kW(中央値1.45万円/kW)です。また運転維持費として、住宅用は0.30万円/kW/年が想定されており、5kW想定で定期点検が約3.8万円/回(3〜5年ごと)、パワーコンディショナの交換が38.4万円程度(20年間で一度)とされています。