本文へ移動

エネルギー自給率計算

年間発電量と総消費電力量からエネルギー自給率(発電量ベース)を計算。売電分も分子に含むので100%を超え得ることを、買電量・余剰電力量と合わせて表示します。

公開日:2026-09-17 最終更新:2026-09-17 監修:エネルギー計算ツール編集部

計算ツール

1年間の電力量を入力する

発電量と総消費電力量の 2 つから、エネルギー自給率と買電・余剰の内訳を出します。

太陽光などが1年間に発電した合計。モニターの年間値か、発電量の試算で求めた値

家で1年間に使う電気の合計。月々の使用電力量 × 12 が目安

エネルギー自給率(発電量 ÷ 総消費電力量)

101.3%

余剰電力量(売電できる分)

60.0kWh

この自給率は発電量ベース(発電した全量 ÷ 消費電力量)です。 「実際に家で使った分 ÷ 消費電力量」で見たいときは 自家消費率計算の自給率を使ってください。どちらも 100% を超え得るのは発電量ベースのこちらだけです。

計算式

エネルギー自給率(%)= 年間発電量(kWh)÷ 年間総消費電力量(kWh)× 100 買電量(kWh)  = 年間総消費電力量 − 年間発電量(発電量が少ないとき) 余剰電力量(kWh)= 年間発電量 − 年間総消費電力量(発電量が多いとき)

変数の意味

記号 意味 単位
G 年間発電量。太陽光などが1年間に発電した電力量の合計(自家消費分と売電分の両方を含む) kWh
T 年間総消費電力量。家で1年間に使う電気の合計 kWh

エネルギー自給率は発電量ベース

このツールの「エネルギー自給率」は、1年間に発電した電力量の合計を、1年間に家で使った電力量の合計で割って求めます。

エネルギー自給率 = 年間発電量 ÷ 年間総消費電力量 × 100

分子の「年間発電量」は、自家消費した分と売電した分の両方を含みます。だから自給率が100%を超えることがあります。発電4,560kWh・消費4,500kWhの家なら、4,560 ÷ 4,500 × 100 = 101.3% です。

発電量が消費電力量を下回れば不足分を電力会社から買い、上回れば余剰分を売電か蓄電池に回すことになります。このツールは自給率と合わせて、買電量と余剰電力量も出します。

3つの率を整理する

「自給率」という言葉は、実は2つの定義で使われます。混ぜると数字の意味が変わってしまいます。

名称100%を超えるか
エネルギー自給率(このツール)発電量 ÷ 総消費電力量超える
自給率(自家消費ベース)自家消費電力量 ÷ 総消費電力量超えない
自家消費率自家消費電力量 ÷ 発電量超えない

分子が「発電した全量」か「実際に家で使った分」かで、同じ家でも数字が違ってきます。発電4,560kWh・消費4,500kWh・自家消費1,500kWhの家なら、エネルギー自給率101.3%、自家消費ベース自給率33.3%、自家消費率32.9%です。

この区別をさらに詳しく知りたいときは、自家消費率と自給率の違いの解説を参照してください。自家消費ベースの自給率と自家消費率は、自家消費率計算で並べて計算できます。

100%を超えるのはなぜか

分子に売電分を含むからです。太陽光発電は昼に集中して発電するので、夜の消費をまかなえません。年間の発電量だけ見ると消費電力量を上回っていても、時間をずらせない電気は売電に回ります。

つまり自給率100%超は「年間で作った電気の総量が、年間で使った電気の総量を上回った」という意味で、「1年中、家の電気をすべて自前でまかなえた」という意味ではありません。後者を知りたいときは、自家消費ベースの自給率か自家消費率を見る必要があります。

時間のずれを埋めるのが蓄電池ですが、蓄電池は発電しないので、このツールの自給率(発電量ベース)は蓄電池があっても変わりません。

国のエネルギー自給率とは別物

国単位で語られる「エネルギー自給率」は、一次エネルギー(石油・石炭・天然ガス・再生可能エネルギーなどすべて)の国内供給量を総供給量で割る指標です。日本は資源の輸入が多いため1割程度で、太陽光発電を増やしてもすぐには大きく動きません。

このツールが測るのは、あくまで家庭の電力に限った自給率です。対象が「国の一次エネルギー全体」か「家庭の電気」かで、数字のスケールも意味もまったく違います。国の統計と家庭の太陽光自給率を並べて比べないようにしてください。

数字の動かし方

年間発電量の見込みがまだ固まっていないときは、先に年間発電量の見込みを求めるでパネル容量と日射量から出してください。東京の年間日射量(1㎡あたり約1,450kWh)から、5kWのパネルなら年間7,000kWh前後という値が試算できます。月ごとの発電量の差が知りたいときは月間発電量の試算が使えます。

年間総消費電力量は、月々の検針票の使用電力量を12か月ぶん足した値が目安です。世帯人数ごとの平均はデータページでも確認できます。発電量と消費電力量のどちらを動かすと自給率がどう変わるかは、このツールの入力欄でそのまま試せます。

日本での計算例

東京

PV 3kW(年間発電量 約3,420kWh)の家

年間発電量
3,420kWh
年間総消費電力量
4,500kWh
エネルギー自給率
76.0%
買電量
1,080kWh
余剰電力量
0kWh

※ 自給率が100%未満なので、不足する1,080kWhを電力会社から買います

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

東京

PV 4kW(年間発電量 約4,560kWh)の家

年間発電量
4,560kWh
年間総消費電力量
4,500kWh
エネルギー自給率
101.3%
買電量
0kWh
余剰電力量
60kWh

※ 発電量が消費電力量をわずかに上回り、自給率が100%を超えます

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

東京

PV 5kW(年間発電量 約5,700kWh)の家

年間発電量
5,700kWh
年間総消費電力量
4,500kWh
エネルギー自給率
126.7%
買電量
0kWh
余剰電力量
1,200kWh

※ 発電量が多いほど自給率は100%を超えて大きくなります。余剰分は売電か蓄電池に回します

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

⚠ 注意事項

  • この自給率は発電量ベース(発電した全量 ÷ 消費電力量)です。売電した分も分子に含むので100%を超え得ます。
  • 蓄電池は発電しないので、発電量ベースの自給率には影響しません。放電量を分子に足すと太陽光と二重計上になります。
  • 「実際に家で使った分 ÷ 消費電力量」で見たいときは、自家消費率計算の自給率を使ってください。こちらは100%を超えません。
  • 国の「エネルギー自給率」は一次エネルギー(石油・石炭・ガス・再生可能エネルギー等すべて)を対象にした別の指標です。このツールが測る家庭の電力自給率とは対象が違います。

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

計算結果は入力された電力量に基づく概算です。年間を通じた値なので、季節ごとの発電量と消費電力量の過不足は別に確認してください。

関連記事

よくある質問

Q. 自家消費率との違いはなんですか
A. 分子が違います。このツールのエネルギー自給率は「年間発電量 ÷ 年間総消費電力量」で、発電した全量(自家消費分+売電分)を分子に取ります。自家消費率は「自家消費電力量 ÷ 年間発電量」で、作った電気をどれだけ自宅で使えたかを示します。発電4,560kWh・消費4,500kWh・自家消費1,500kWhなら、エネルギー自給率101.3%・自家消費率32.9%で、意味が別です。
Q. 100%を超えることはありますか
A. あります。分子が発電量(売電分を含む全量)だからです。発電量が消費電力量を上回る家は自給率が100%を超えます。ただしこれは「作った電気の総量」ベースの話で、実際に家で使った分(自家消費)だけを分子に取ると100%を超えません。どちらの定義かを常に確認してください。
Q. 蓄電池を含めますか
A. 発電量ベースの自給率には含めません。蓄電池は発電しないので、放電量を分子に足すと太陽光の発電分と二重計上になります。蓄電池の効果は「昼の余剰を夜に移して自家消費を増やす」ことで、それは自家消費率のほうで測ります。このツールの自給率は蓄電池があっても変わりません。
Q. 年間発電量はどうやって求めますか
A. 発電モニターの年間値を使うのが正確です。まだ設置前で見込み値を出したいときは、パネル容量と日射量から発電量を試算するツールで求めて、その値をこちらに入力してください。
Q. 自給率を上げるにはどうすればいいですか
A. 発電量を増やすか、消費電力量を減らすかの2方向です。発電量を増やすならパネル増設、消費を減らすなら省エネや家電の買い換えです。蓄電池は発電量ベースの自給率を上げません。発電量が変わらないまま蓄電池を入れても、このツールの自給率は同じ数字のままです。