本文へ移動

自家消費率計算

太陽光発電量と自家消費電力量から自家消費率と自給率を並べて計算。売電収入・電気代の節約額・合計便益も出します。

公開日:2026-09-08 最終更新:2026-09-08 監修:エネルギー計算ツール編集部

計算ツール

年間の電力量を入力する

発電量・自家消費量・総消費量の 3 つが分かれば、自家消費率と経済効果を出せます。

パネルが発電した合計。モニターの年間発電量か、発電量の試算で求めた値

発電した電気のうち、売らずに家で使った分

家で使った電気の合計(太陽光分を含む)。請求書の使用電力量 × 12 が目安

単価を入力する

売電単価と、買わずに済んだ電気の価値(3 層の合計)を決めます。

2026年度 住宅用(10kW未満)は 1〜4年目 24円、5〜10年目 8.3円。10年平均は当サイトの算出値です

東京電力 従量電灯B(税込)は 第1段階 29.80円、第2段階 36.40円、第3段階 40.49円。 太陽光で浮かせるのは一番上の段階なので、既定は第3段階です

2026年9月分は ▲10.96円。マイナスはそのまま入力

2026年度は 4.18円/kWh。全国一律

限界買電単価(3 層の合計)

33.71円/kWh

1kWh 自家消費して浮くのはこの金額です。電力量料金単価だけより小さいことがあります

自家消費率(自家消費 ÷ 発電量)

30.0%

自給率(自家消費 ÷ 総消費電力量)

33.3%

分子はどちらも自家消費電力量で、分母が違います。自家消費率は発電した電気をどれだけ使い切れたか、 自給率は家の電気をどれだけ太陽光でまかなえたかを表します。 発電量が総消費電力量より少ない住宅では、自給率のほうが低い数字になります。

年間の経済効果
項目
売電量(発電量 − 自家消費) 3,500.0kWh
売電収入 51,030円
電気代の節約額 50,565円
合計(売電収入 + 節約額) 101,595円
電力会社から買う電力量(総消費 − 自家消費) 3,000.0kWh

計算式

自家消費率(%)= 自家消費電力量(kWh)÷ 年間発電量(kWh)× 100 自給率(%)  = 自家消費電力量(kWh)÷ 年間総消費電力量(kWh)× 100 売電量(kWh)  = 年間発電量 − 自家消費電力量 売電収入(円)  = 売電量 × 売電単価(円/kWh) 節約額(円)   = 自家消費電力量 × 買わずに済んだ単価(円/kWh) 合計便益(円)  = 売電収入 + 節約額 購入電力量(kWh)= 年間総消費電力量 − 自家消費電力量 買わずに済んだ単価(円/kWh) = 電力量料金単価 + 燃料費調整単価 + 再エネ賦課金単価 ※ 基本料金は使用電力量と関係なく請求されるので含めません

変数の意味

記号 意味 単位
G 年間発電量。太陽光発電が1年に作った電力量 kWh
S 年間自家消費電力量。発電した電気のうち自宅で使った分 kWh
T 年間総消費電力量。自家消費分と電力会社から買った分の合計 kWh
Pf 売電単価。FITの年度と調達期間の何年目かで変わります 円/kWh
Pb 買わずに済んだ単価。電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の3層の合計 円/kWh

費用の目安

区分 金額 想定条件
低め 79,615 円/年 年間発電量5,000kWh・自家消費1,500kWh・売電単価8.3円(住宅用 5〜10年目)
標準 101,595 円/年 年間発電量5,000kWh・自家消費1,500kWh・売電単価14.58円(調達期間10年の平均)
高め 120,725 円/年 年間発電量5,000kWh・自家消費2,500kWh・売電単価14.58円。買わずに済んだ単価はいずれも33.71円/kWh

金額が変動する要因

売電単価(調達期間の何年目か)
住宅用(10kW未満)の2026年度は前半4年が24円、後半6年が8.3円です。発電5,000kWh・自家消費1,500kWhのままで単価だけ変えると、8.3円なら年間79,615円、14.58円なら101,595円で21,980円の差になります。
自家消費電力量(昼間に家で電気を使う量)
買わずに済んだ単価(33.71円/kWh)が売電単価より高いので、自家消費を増やすほど合計便益は増えます。1,500kWhから2,500kWhに増やすと売電量は1,000kWh減りますが、節約額が33,710円増えるので合計は19,130円増えます。
買わずに済んだ単価(燃料費調整単価が毎月変わる)
2026年9月分は40.49+(▲10.96)+4.18=33.71円/kWhです。燃料費調整単価がプラスに転じるとこの値が上がり、同じ自家消費電力量でも節約額が増えます。
年間発電量(日射量とパネル容量)
発電量が増えると自家消費できる上限も売電量も増えます。発電量の見込みはパネル容量と日射量から別に出せるので、先にそちらを固めてからこの計算に進んでください。

自家消費率と自給率は分母が違う

どちらも分子は自家消費電力量ですが、分母が違います。

  • 自家消費率 = 自家消費電力量 ÷ 年間発電量 … 作った電気をどれだけ自宅で使えたか
  • 自給率 = 自家消費電力量 ÷ 年間総消費電力量 … 家で使う電気をどれだけ自前でまかなえたか

分母を取り違えると、数字はまったく別の意味になります。発電量が小さくても消費電力量が小さい家は自給率が高くなりますし、その逆も起きます。

このツールは2つを必ず並べて出します。片方だけを見ると取り違えに気づけないので、結果画面も横に2つ並べてあります。発電5,000kWh・自家消費1,500kWh・総消費4,500kWhなら、自家消費率30.0%・自給率33.3%です。

自家消費1kWhの価値は電力量料金単価ではない

自家消費した1kWhは「買わずに済んだ1kWh」です。浮くのは電力量料金だけではありません。

電気料金の4層のうち、使用電力量に比例するのは後ろの3層(電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金)です。基本料金だけは使用量と関係なく毎月かかるので、自家消費しても減りません。

2026年9月分・従量電灯B・月400kWhの世帯で実際に当てると:

40.49(第3段階)+(▲10.96)(燃料費調整)+ 4.18(賦課金)= 33.71円/kWh

燃料費調整がマイナスの月は、節約額が電力量料金単価より小さくなります。直感に反するので、この計算機では3層を別々の入力項目にしてあります。各層の単価は請求書 4 層の単価で確認できます。

売電収入と節約額の合計で見る

太陽光発電の経済的な効果は2つの合計です。

  • 売電収入 = 売電量 × 売電単価
  • 節約額 = 自家消費電力量 × 買わずに済んだ単価
  • 合計便益 = 売電収入 + 節約額

売電単価より買わずに済んだ単価のほうが高いときは、売電量を減らして自家消費を増やしたほうが合計は大きくなります。発電5,000kWhで自家消費を1,500kWhから2,500kWhに増やすと、売電量は1,000kWh減って売電収入は14,580円少なくなりますが、節約額は33,710円増えます。差し引き19,130円の増です。

購入電力量(総消費電力量 − 自家消費電力量)も出しているので、電力会社から買う量がどれだけ残るかも同時に分かります。

売電単価は調達期間の何年目かで変わる

住宅用(10kW未満)のFITは調達期間10年で、前半4年と後半6年で単価が違います。2026年度は前半4年が24円、後半6年が8.3円です。

計算機の既定値は14.58円にしています。これは(24円×4年 + 8.3円×6年)÷ 10年 = 145.8 ÷ 10 で当サイトが算出した10年平均です。公表値ではありません。このツールは年間の収入と節約額を出すので、調達期間10年を通した平均が既定に合うと考えました。

特定の年だけを見たいときは、24円または8.3円を選んでください。年度別の公表単価はFIT の売電単価と調達期間に一覧にしてあります。

受け付けない入力の組み合わせ

計算の前提として、次の2つは成り立っていなければなりません。

  • 自家消費電力量 ≤ 年間発電量(発電していない電気は自家消費できない)
  • 自家消費電力量 ≤ 年間総消費電力量(家で使った合計より多くは消費できない)

どちらかをこえる入力があると、売電量か購入電力量が負になります。負の値をそのまま出しても意味が分からないので、このツールは理由を表示して計算を止めます。

数字の動かし方

年間発電量の見込みがまだ固まっていないときは、先に年間発電量の見込みを求めるでパネル容量と日射量から出してください。そこで出た値をこのツールの年間発電量に入れます。

自家消費電力量の見当がつきにくいときは、昼間に動いている家電の消費電力量を足すのが手っ取り早い方法です。総消費電力量は、月々の使用電力量を12か月ぶん足した値が使えます。

再エネ賦課金は買わずに済んだ単価の一部なので、年度が変わると節約額も動きます。単価の算定根拠と年度別推移は再エネ賦課金の算定根拠にあります。

日本での計算例

東京

発電5,000kWh・自家消費1,500kWh・売電単価14.58円

年間発電量
5,000kWh
自家消費電力量
1,500kWh
総消費電力量
4,500kWh
売電単価
14.58円/kWh
買わずに済んだ単価
33.71円/kWh
自家消費率
30.0%
自給率
33.3%
売電量
3,500kWh
売電収入
51,030円
節約額
50,565円
合計便益
101,595円
購入電力量
3,000kWh

※ 売電単価14.58円は住宅用 調達期間10年の平均で、当サイトの算出値です

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

東京

同じ条件で売電単価が8.3円(5〜10年目)の場合

年間発電量
5,000kWh
自家消費電力量
1,500kWh
総消費電力量
4,500kWh
売電単価
8.3円/kWh
売電収入
29,050円
節約額
50,565円
合計便益
79,615円
14.58円との差
▲21,980円

※ 自家消費率と自給率は売電単価の影響を受けないので、上の例と同じ30.0%・33.3%です

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

東京

自家消費電力量を2,500kWhまで増やした場合

年間発電量
5,000kWh
自家消費電力量
2,500kWh
総消費電力量
4,500kWh
売電単価
14.58円/kWh
自家消費率
50.0%
自給率
55.6%
売電量
2,500kWh
売電収入
36,450円
節約額
84,275円
合計便益
120,725円

※ 売電量は1,000kWh減りましたが、節約額が33,710円増えたので合計便益は19,130円増えています

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

⚠ 注意事項

  • 自家消費電力量が発電量をこえる入力と、総消費電力量をこえる入力は受け付けません。発電していない電気は自家消費できず、家で使った合計より多くは消費できないためです。画面に理由を表示して計算を止めます。
  • 買わずに済んだ単価は電力量料金単価ではありません。電気料金の4層のうち使用電力量に比例するのは後ろの3層なので、その合計を使います。
  • 燃料費調整単価がマイナスの月は、買わずに済んだ単価が電力量料金単価より小さくなります。2026年9月分は33.71円/kWhで、第3段階の40.49円/kWhより低くなります。
  • 売電単価の選択肢は2026年度の住宅用(10kW未満)だけです。ほかの年度や区分は、公表単価を直接入れて計算してください。
  • 基本料金は自家消費しても減りません。使用電力量と関係なく毎月請求されるためで、節約額の計算にも含めていません。

試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。

計算結果は入力された電力量と単価に基づく概算です。実際の節約額と売電収入は、ご契約プラン・燃料費調整単価の改定・発電実績によって異なります。

関連記事

出典・データソース

  1. [enecho-fit-kakaku] 資源エネルギー庁

    買取価格・期間等(2026年度以降)

    アクセス日:2026-09-08

    A
  2. [enecho-electric] 資源エネルギー庁

    電気料金及び電気事業制度について

    アクセス日:2026-09-08

    A
  3. [stat-kakei-nenpo] 総務省統計局

    家計調査年報(家計収支編)

    アクセス日:2026-09-08

    A
  4. [stat-kouri-doukou] 総務省統計局

    小売物価統計調査(動向編)調査結果

    アクセス日:2026-09-08

    A
  5. [fepc-ryokin] 電気事業連合会

    電気料金のしくみ

    アクセス日:2026-09-08

    B
  6. [tepco-chargelist] 東京電力エナジーパートナー

    料金単価表‐電灯|電気料金プラン

    アクセス日:2026-09-08

    B
  7. [tepco-fuelcost] 東京電力エナジーパートナー

    燃料費調整制度とは|燃料費調整制度(個人)

    アクセス日:2026-09-08

    B
  8. [tepco-fuelcost-newlist] 東京電力エナジーパートナー

    燃料費調整単価等一覧|燃料費調整制度(個人)

    アクセス日:2026-09-08

    B
  9. [enecho-fit-surcharge] 資源エネルギー庁

    制度の概要|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー

    アクセス日:2026-09-08

    A
  10. [tepco-impost] 東京電力エナジーパートナー

    賦課金等について|再生可能エネルギーの固定価格買取制度

    アクセス日:2026-09-08

    B

よくある質問

Q. 自家消費率と自給率の違いはなんですか
A. 分子はどちらも自家消費電力量で、分母が違います。自家消費率は年間発電量で割り、作った電気をどれだけ自宅で使えたかを示します。自給率は年間総消費電力量で割り、家で使う電気をどれだけ自前でまかなえたかを示します。発電5,000kWh・自家消費1,500kWh・総消費4,500kWhなら自家消費率30.0%・自給率33.3%で、数字は近くても意味は別です。
Q. 自家消費した1kWhの価値はいくらですか
A. 電力量料金単価ではありません。電気料金の4層のうち使用電力量に比例するのは電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の3層なので、1kWh減らすと3層ぶんがまとめて浮きます。2026年9月分・従量電灯B・月400kWhの世帯では 40.49 +(▲10.96)+ 4.18 = 33.71円/kWhです。基本料金だけは変わりません。
Q. 燃料費調整額がマイナスの月は節約額が減りますか
A. 減ります。買わずに済んだ単価が33.71円/kWhになり、第3段階の電力量料金単価40.49円/kWhより低くなるためです。直感に反しますが、マイナス調整の月は電気を安く買えているので、自家消費で浮く額も小さくなります。この計算機では3層を別々の項目にしてあるので、ご自身の請求書の単価をそのまま入れられます。
Q. 売電と自家消費はどちらが得ですか
A. 単価を比べると分かります。2026年度の住宅用FITは前半4年が24円、後半6年が8.3円です。買わずに済んだ単価が33.71円/kWhなら、8.3円で売るより自分で使うほうが1kWhあたり25.41円得になります。前半4年の24円と比べても自家消費のほうが上ですが、差は9.71円まで縮まります。
Q. 自家消費率を上げるにはどうすればいいですか
A. 発電している時間帯に電気を使うのが基本です。昼間の在宅が少ない世帯では、家電の稼働を昼に寄せる方法や、蓄電池で昼の余剰を夜に移す方法があります。このツールで自家消費電力量を変えると、売電収入と節約額のどちらがどれだけ動くかをそのまま比べられます。