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EV維持費比較|税金・保険・車検・燃料を掲載元別の口径で並べる

EVの維持費を、年額レンジと税金・保険・車検・燃料費の項目別に分けて見る解説です。ソニー損保・東京電力・日産・関西電力・パナソニックが置いた金額と前提条件を出典名つきで行にし、口径を混ぜないために計算機の側の入力も分けています。

公開日:2026-10-09 最終更新:2026-10-09 監修:エネルギー計算ツール編集部

維持費は「燃料・税金・保険・車検」の4列で、掲載元ごとに口径が違う

「EV維持費 比較」で上位に出るページは、自動車保険会社(ソニー損保)、電力会社(東京電力 EV DAYS、関西電力)、メーカー(日産の法人向けコラム)、住宅設備メーカー(パナソニック)、石油系の新電力(ENEOS Power)で、置いている金額の列が違います。保険会社は税金・自賠責・任意保険・車検費用を、電力会社は年額のレンジを、メーカーは燃料費の差額を、設備メーカーは100kmあたりの金額を主に出しています。

同じ「EV維持費」でも、

  • 燃料費:走行距離・電費または燃費・単価の掛け算(掲載元ごとに前提が違う)
  • 税金:自動車重量税・自動車税・エコカー減税の適用時期(車検回数和車両重量で決まる)
  • 保険:自賠責(24カ月)と任意保険(契約距離区分・車両保険の有無で動く)
  • 車検:法定費用・車検基本料・その他費用(印紙税だけ受検先で変わる)

の4列に分けて、どの列の話をしているかを書かないと比較が成立しません。このページは掲載元が出した金額を行ごとに名まえつきで並べて、混ぜないことを主眼にしています。

年額レンジは13万円強〜19万円強、車検が来る年度で二段階

東京電力エナジーパートナーの EV DAYS は、EVの維持費を**年間1万km走行で「13万円強〜19万円強」**としています。このページは維持費の記事として最も計算文が多く、年度ごとに金額を出す作りになっています。

年度東京電力 EV DAYSの立て方
1年度目EV(新車登録時の減税が効く前提)
2年度目EV
3年度目EV・車検実施

車検が来る年度に跳ねるという構造が年ごとに分かれていて、13万円強〜19万円強という幅はその段差です。同じページは「税金の種類と2026年度からの変更点」も立てており、2025年3月5日公開の内容をアップデートした注記を付けています。年額レンジを出している掲載元はほかに無く、この幅を見るには自分車の車検時期をまたぐ前提が必要になります。

税金は重量税・自動車税・エコカー減税の3層で見る

ソニー損保の記載を逐字で並べるとこうなります(注記は「車の重量1.6t以上2.0t以下/排気量1,000cc以下/自動車重量税は継続検査時の税額として計算」)。

税目ガソリン車側EV側ソニー損保の表記
自動車重量税1.5t超2.0t以下で3万2,800円EV特典ありで2万円「1万2,800円ほど安くなります」
課税の時期初回車検から「2回目の車検以降、課税されるため購入後5年間は非課税」同一ページ
自動車税(種割)1,000cc以下で2万5,000円「概ね75%軽減されるため、概ね6,250円」同一ページ

日産の法人向けコラムは別の層を書いていて、エコカー減税により新車登録時(3年分)と初回車検時(2年分)が免税、適用される減税率は「種によって25%軽減〜100%免税」で違う、としています。つまり「EVは税金が安い」は免税が切れたあとの話で、車検の回数と車両重量、適用率で決まります。

法定費用の最新の一次値は自動車検査登録協会(ASAC)・国税庁・国土交通省の表で取るべきですが、当サイトの第20輪の取得では ASAC(自動車検査登録協会)のサイトが接続拒否で未取得です。したがって**このページの自賠責と重量税の金額は保険会社ページ記載の値(二次値)**として扱い、一次統計の更新は自分で確認してください。

保険料は車種より契約条件で動く

同じくソニー損保の記載です。

  • 自賠責保険:「普通自動車であれば24カ月(2年間)で1万7,650円」
  • 任意保険:1年契約の保険料参考例(1回払い)144,970円/145,970円
  • その参考例の条件:「契約距離区分:11,000km以下」「車両保険:一般型(保険金額410万円)」「免責:5-10万円」

自賠責は車の区分で決まる定額側で、任意保険は走行距離区分・車両保険の有無・保険金額・免責で決まります。EVだから安い/高いという話ではなく、この4つの条件が同じページに書かれていることを確認してから金額を見てください。

車検費用は法定費用・車検基本料・その他費用に分かれる

ソニー損保は「車検費用は大きく「法定費用」「車検基本料」「その他費用」に分かれます」「印紙税以外はどこで車検を受けても費用に差がありません」と書いています。継続車検の印紙税は「令和5年1月1日時点」で指定工場1,800円(1,600円)と、括弧つきの二段表記で載っています。

なので車検の段差を見る方法は、**法定費用(自賠責・重量税・印紙税)+ 車検基本料(工賃側、ここで受検先が効く)**の2列に分けて、自分の車検回数のどこにいるかを見ることになります。EVの重量税は上のどおり初回の車検で免税が続くケースがあるため、3年度目に跳ねる金額はガソリン車と違う作り方です。

燃料費だけなら、金額の差は掲載元の単価前提

燃料費は各掲載元が置いた前提で分かれます。そのまま並べるとこうです。

掲載元EV側の前提ガソリン車側の前提出している金額
日産(法人向けコラム)月1,000km・電費8km/kWh・31円/kWh実燃費15km/L・180円/L電気代 約3,900円/月、ガソリン代 約12,000円/月、年間約10万円の差
ENEOS Power月362km・電費6km/kWh・31円/kWh(比較欄のみ)約1,870円/月(約60.3kWh)
パナソニック100km・電費7km/kWh・31円/kWh100km・JC08平均24.3km/L・174.5円/LEV 約443円/ガソリン 約715円
ソニー損保(記載なし)1万km・15km/L・185.1円/L年間約12万円
関西電力従量電灯A 第2段階 26.29円/kWh(記載なし)EV導入後の月電気代増加分は3,000円以上5,000円未満が約23%で最多

電気料金単価は 31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の新電気料金目安単価・2022年7月改定、税込)を使う掲載元が多く、関西電力は自社試算で 26.29円/kWh を使っています。ガソリン価格は資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」が毎週(月曜調査・水曜公表、消費税込)全国平均を出している一次統計側ですが、結果は週次ファイル配布のため、このページも各掲載元が引用した時点つきの値を二次値として載せています(2024年9月11日時点で174.5円/L、2025年1月時点で約185円/Lなど)。

維持費を自分の値で見るための3つの計算画面

燃料費の差額を自分の走行距離・電費・燃費・単価ではかるのはEV vs ガソリン車比較です。EV側とガソリン車側を同じ距離で並べて1km・1か月・1年・5年・10年の差額と、電気単価・ガソリン価格の損益分岐まで出します。

自宅の電気代に EV 充電がどれだけ乗るかはEV電気代計算で、1か月と1年の金額と自宅使用電力量への上乗せ率を同じ画面に出します。満充電で走れる距離を自分の電費で見たいときはEV航続距離計算を使い、公表一充電走行距離との差を確認してから日常距離を置いてください。

掲載元が出した前提値(走行距離・電費・単価・燃費・世帯の使用電力量)はEV充電・電費データに出典名と調査時点つきで並べてあります。

出典・データソース

  1. [enecho-oil-price-survey] 資源エネルギー庁(経済産業省)

    石油製品価格調査 調査の結果(給油所小売価格調査)

    ガソリンの給油所小売価格は、資源エネルギー庁「石油製品価格調査」が毎週(月曜調査・水曜公表)全国平均を出しています。消費税込の価格で、結果は週次ファイルで公開されるため、このページの円/L の候補は各掲載元が引用した調査時点を書いています

    アクセス日:2026-10-09

    A
  2. [sonysonpo-ev-ihi-souba] SOMPO損保(ソニー損保)

    電気自動車(EV)の維持費の相場は?ガソリン車との比較も解説

    ソニー損保は EV の維持費を「自動車重量税・自動車税・自賠責保険・任意保険・車検費用」に分けており、車重1.5t超2.0t以下の車で比較すると自動車重量税は EV 特典ありで2万円(特典なし3万2,800円)、自動車税は概ね75%軽減で約6,250円、自賠責保険は普通自動車で24カ月1万7,650円と記載しています

    アクセス日:2026-10-09

    B
  3. [tepco-evdays-ev-ihi-nenkan] 東京電力エナジーパートナー EV DAYS

    【比較】電気自動車(EV)の維持費は年間いくら?ガソリン車と比べて安いの?

    東京電力エナジーパートナー「EV DAYS」は、EV の維持費を年間1万km走行で13万円強〜19万円強とし、1年度目・2年度目・車検を実施する3年度目に分けて示しています

    アクセス日:2026-10-09

    B
  4. [biz-nissan-ev-ihi] 日産自動車(公式法人向けコラム)

    【法人】EV(電気自動車)の維持費は年間いくら?ガソリン車との比較やコスト削減のポイント

    日産の法人向けコラムは、リーフ B7(電費8km/kWh)と実燃費15km/L のガソリン車を月1,000km・ガソリン180円/L・電気31円/kWh で比べ、燃料代は月 約12,000円 と 約3,900円 で年間約10万円の差になるとしています

    アクセス日:2026-10-09

    B
  5. [kepco-ev-denki-ryokin] 関西電力(個人のお客さま)

    EV(電気自動車)の電気代はいくら?アンケートで大調査!

    関西電力は EV の電気代試算で「従量電灯A 第2段階(120kWh超300kWhまで)1kWhあたり26.29円」を使い、EV 導入後の月電気代の変化は「3,000円以上5,000円未満の増加」が約23%で最多とした自社アンケートを公開しています

    アクセス日:2026-10-09

    B
  6. [panasonic-ouchiev-ev-denki-dai] パナソニック おうちEV充電サービス

    EVの電気代、ガソリン車より本当に安い?

    パナソニックは EV の自宅充電を「バッテリー容量 × 充電する割合 × 電気料金単価」で計算し、40kWh の車を残量20%から満充電にすると 32kWh×31円=992円 としています。100km あたりでは EV 約443円、JC08平均燃費24.3km/L・174.5円/L(2024年9月11日時点)のガソリン車で約715円と並べています

    アクセス日:2026-10-09

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  7. [eneos-power-ev-denki-fee] ENEOS Power(ENEeee!マガジン)

    電気自動車(EV)の電気代はいくら?ガソリン車とどちらが安いのかや費用の抑え方も解説

    ENEOS Power は月の電気代を「1カ月の走行距離 ÷ 電費 × 電気料金単価」で計算し、月間平均走行距離362km・電費6km/kWh・31円/kWh で約1,870円(60.3kWh)としています

    アクセス日:2026-10-09

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この記事が参照するデータ

よくある質問

Q. EVの維持費はガソリン車より安いですか
A. 項目によって答えが違います。燃料費は日産の法人向けコラムの条件(月1,000km・電費8km/kWh・31円/kWh 対 実燃費15km/L・180円/L)で月3,900円と12,000円、年約10万円の差です。税金は車検の回数と適用軽減で決まり、保険は車種より契約条件で動くため、まとめて1列には出来ません
Q. EVの車検費用はいくらかかりますか
A. 車検費用は法定費用・車検基本料・その他費用に分かれます。ソニー損保は「印紙税以外はどこで車検を受けても費用に差がありません」としつつ、継続車検の印紙税を令和5年1月1日時点で指定工場1,800円と記載しています。法定費用の最新の一次値は自動車検査登録協会や国税庁の表で確認する必要があります
Q. EVは自動車重量税がかからないのですか
A. ソニー損保の記載では、自動車重量税は電気自動車の場合2回目の車検以降に課税され、購入後5年間は非課税です。同じページは車の重量1.5t超2.0t以下の車で EV特典ありの税額を2万円、特典なしを3万2,800円としています。日産の法人コラムはエコカー減税で新車登録時3年分と初回車検時2年分が免税になるとしています
Q. EVにすると電気代は月いくら増えますか
A. 関西電力の自社アンケートでは、EV導入後の月の電気代の変化は「3,000円以上5,000円未満の増加」が約23%で最多でした。走行距離と電費から自分で計算すると、月1,000km・電費8km/kWh・31円/kWhで3,875円、月362km・電費6km/kWhなら1,870円です
Q. EVの維持費はいくらあれば足りますか
A. 東京電力のEV DAYSは年1万km走行で年間13万円強〜19万円強というレンジを出しています。この幅は車検を実施する年度に跳ねる構造で、1年度目・2年度目・3年度目を分けて書かれています。自分の車両重量と契約条件が決まれば、項目ごとに別の金額で組み替えられます