太陽光投資回収年数計算
年間維持費とパネルの経年劣化を織り込んだ累積収支が初めて黒字になる年を出す。維持費を除いた単純回収年数との差と、年ごとの累積収支表を併記します。
計算ツール
投資の前提を入力する
補助金控除後の自己負担額と年間の収支から、回収年数と年次累積収支を出します。
総設置費用から補助金を引いた自己負担。システム費用の目安は 設置費用とパネル価格の表に載せています
FITの二段単価まで織り込むときは 売電収入計算で期間平均を出して使ってください
自家消費で買わずに済んだ分。電気代削減額計算の年間換算が使えます
初期値は調達価格等算定委員会の住宅用想定値 0.30万円/kW/年 × 5kW。定期点検とパワコン交換は年按分して入れてください
国内メーカーの多数の実例として想定されている値
住宅用 FIT の調達期間は10年、10kW以上は20年。パワコン交換を見込むなら20年以上で
計算できません
維持費と劣化を織り込んだ回収年数
14年目
よくある単純計算の回収年数
13.2年
20年目時点の累積収支
604,585円
| 年 | その年の便益 | 維持費 | 年間純便益 | 累積収支 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 111,801円 | 15,000円 | 96,801円 | -1,178,199円 | 未回収 |
| 2年目 | 111,499円 | 15,000円 | 96,499円 | -1,081,700円 | 未回収 |
| 3年目 | 111,198円 | 15,000円 | 96,198円 | -985,502円 | 未回収 |
| 4年目 | 110,898円 | 15,000円 | 95,898円 | -889,604円 | 未回収 |
| 5年目 | 110,598円 | 15,000円 | 95,598円 | -794,005円 | 未回収 |
| 6年目 | 110,300円 | 15,000円 | 95,300円 | -698,706円 | 未回収 |
| 7年目 | 110,002円 | 15,000円 | 95,002円 | -603,704円 | 未回収 |
| 8年目 | 109,705円 | 15,000円 | 94,705円 | -508,999円 | 未回収 |
| 9年目 | 109,409円 | 15,000円 | 94,409円 | -414,590円 | 未回収 |
| 10年目 | 109,113円 | 15,000円 | 94,113円 | -320,476円 | 未回収 |
| 11年目 | 108,819円 | 15,000円 | 93,819円 | -226,658円 | 未回収 |
| 12年目 | 108,525円 | 15,000円 | 93,525円 | -133,133円 | 未回収 |
| 13年目 | 108,232円 | 15,000円 | 93,232円 | -39,901円 | 未回収 |
| 14年目 | 107,940円 | 15,000円 | 92,940円 | 53,039円 | 回収済み |
| 15年目 | 107,648円 | 15,000円 | 92,648円 | 145,687円 | 回収済み |
| 16年目 | 107,358円 | 15,000円 | 92,358円 | 238,045円 | 回収済み |
| 17年目 | 107,068円 | 15,000円 | 92,068円 | 330,113円 | 回収済み |
| 18年目 | 106,779円 | 15,000円 | 91,779円 | 421,891円 | 回収済み |
| 19年目 | 106,490円 | 15,000円 | 91,490円 | 513,382円 | 回収済み |
| 20年目 | 106,203円 | 15,000円 | 91,203円 | 604,585円 | 回収済み |
| 21年目 | 105,916円 | 15,000円 | 90,916円 | 695,501円 | 回収済み |
| 22年目 | 105,630円 | 15,000円 | 90,630円 | 786,131円 | 回収済み |
| 23年目 | 105,345円 | 15,000円 | 90,345円 | 876,476円 | 回収済み |
| 24年目 | 105,061円 | 15,000円 | 90,061円 | 966,536円 | 回収済み |
| 25年目 | 104,777円 | 15,000円 | 89,777円 | 1,056,313円 | 回収済み |
| 26年目 | 104,494円 | 15,000円 | 89,494円 | 1,145,807円 | 回収済み |
| 27年目 | 104,212円 | 15,000円 | 89,212円 | 1,235,019円 | 回収済み |
| 28年目 | 103,930円 | 15,000円 | 88,930円 | 1,323,949円 | 回収済み |
| 29年目 | 103,650円 | 15,000円 | 88,650円 | 1,412,599円 | 回収済み |
| 30年目 | 103,370円 | 15,000円 | 88,370円 | 1,500,969円 | 回収済み |
計算式
変数の意味
| 記号 | 意味 | 単位 |
|---|---|---|
| I | 初期投資額。補助金控除後の自己負担額 | 円 |
| B | 1年目の年間便益。年間売電収入と年間電気代削減額の合計 | 円 |
| M | 年間の維持費。毎年少しずつ発生するものとして同額を引きます | 円 |
| d | 経年劣化率。便益が毎年(1 − d/100)倍になる | %/年 |
| n | 年目。累積収支がプラスに転じる年が実効回収年数です | 年 |
費用の目安
| 区分 | 金額 | 想定条件 |
|---|---|---|
| 低め | 11 年 | 補助金30万円で自己負担97.5万円・年間便益111,801円・維持費15,000円/年・劣化0.27%/年 |
| 標準 | 14 年 | 自己負担127.5万円(25.5万円/kW×5kW)・年間便益111,801円・維持費15,000円/年・劣化0.27%/年 |
| 高め | 28 年 | 自己負担255万円(JPEA実績平均51万円/kW×5kW)・ほかの条件は標準と同じ・試算期間30年 |
金額が変動する要因
- システム単価(kWhあたりではなくkWあたり)
- 想定値の25.5万円/kWと実績平均の51万円/kWでは、同じ5kWでも投資額が倍違います。標準条件は14年で回収しますが、255万円だと28年かかり、試算期間を20年に切ると回収できません。
- 年間の維持費
- 維持費を15,000円から30,000円に増すと、標準条件の回収年数は14年から17年へ延びます。定期点検は約3.8万円/回を3〜5年ごとに、パワーコンディショナ交換は38.4万円程度を20年で1回、年単位に割り直して入れてください。
- 経年劣化率
- 標準条件で劣化0.27%/年なら14年目、1%/年なら15年目に黒字化します。255万円・劣化1%/年では30年でも届かず、末尾の累積収支は▲89,824円です。劣化率は回収年数を1年ずらすだけの因子に見えて、実は到達可否自体を変えます。
- 年間の便益(売電単価と自家消費量)
- 売電単価を住宅用の前半4年(24円/kWh)で計算すると年間便益は151,365円になり、回収は10年目に早まります。逆に後半6年(8.3円/kWh)だけで見ると85,425円なので19年目です。同じ家でも、入れる売電単価によって回収年数はほぼ倍ちがいます。
回収年数の式は1本では足りない
検索上位の回収年数は、ほぼ次の1本で書かれています。
回収年数 = 設置費用 ÷(年間売電収入 + 電気代の削減額)
この式には「かかるお金」が入っていません。本文に「※メンテナンス費用は除く」と2回注記している試算もあるくらいです。ところが実際には、定期点検が約3.8万円/回で3〜5年ごとに走り、パワーコンディショナは20年間で一度38.4万円程度を交換します。これらの金額は太陽光発電の設置費用の運転維持費の項に、出典つきでまとめています。
この計算は毎年の便益から維持費を引いて、それを積み上げた累積収支を作ります。そして累積収支が初めてプラスになる年を実効回収年数として出します。
標準条件で計算してみます
前提はすべて当サイトの単価表から拾った公表値です。
- 初期投資額 1,275,000円 = 25.5万円/kW × 5kW
- 年間便益 111,801円 = 売電61,236円(余剰4,200kWh × 期間平均14.58円)+ 削減額50,565円(自家消費1,500kWh × 33.71円)
- 年間維持費 15,000円 = 0.30万円/kW/年 × 5kW
- 劣化率 0.27%/年
単純回収年数は 1,275,000 ÷(111,801 − 15,000)= 1,275,000 ÷ 96,801 = 13.2年です。
では13年目と14年目に何が起こっているか。累積収支は次のとおりです。
| 年 | その年の便益 | 年間純便益 | 累積収支 |
|---|---|---|---|
| 13年目 | 108,232円 | 93,232円 | ▲39,901円 |
| 14年目 | 107,940円 | 92,940円 | +53,039円 |
| 20年目 | 106,203円 | 91,203円 | +604,585円 |
**単純計算が示す13.2年目の時点で、まだ39,901円足りません。**黒字に転じるのは14年目です。この0.8年の差が、維持費と劣化を式に入れた結果です。
維持費も劣化も入れないとどうなるか
同じ127.5万円・同じ年間便益で、維持費を引かず劣化も入れない口径にすると、単純回収年数は11.4年、黒字化は12年目です。
| 口径 | 回収年数 |
|---|---|
| 維持費15,000円・劣化0.27%/年を入れる(このページ) | 14年目 |
| 維持費も劣化も入れない | 12年目 |
| 維持費30,000円・劣化1%/年 | 18年目 |
ほかのサイトの「約11年」という数字は、だいたい上から2番目の口径です。間違いではなく、入れていない項目があるだけの話なので、どの前提で出した数字かを毎回確認してください。
高額購入と悪い劣化率が重なると届かない
システム費用が実績平均の51万円/kW(5kWで255万円)で、劣化がメーカー保証下限に近い1%/年なら、30年でも回収できません。30年目の累積収支は▲89,824円、20年目は▲814,181円です。単純計算はこの条件でも26.3年と出します。
劣化率は回収年数を1年動かす程度の因子に見えますが、条件次第で到達可否そのものを変えます。だからこの計算機は劣化率を選択肢として入力欄に置いています。
同じ前提で見るべき他の出力
- 比率としてのリターン → 太陽光ROI計算(年次収支は同じ式です)
- 電気代削減額の根拠 → 太陽光電気代削減額計算
- 売電収入を期間平均で出す → 太陽光売電収入計算
- 便益の土台である発電量 → 太陽光年間発電量計算
日本での計算例
東京
5kW・自己負担127.5万円・年間便益111,801円
- 初期投資額
- 1,275,000円
- 年間の売電収入
- 61,236円
- 年間の電気代削減額
- 50,565円
- 年間の維持費
- 15,000円
- 劣化率
- 0.27%/年
- 試算期間
- 20年
- 単純回収年数
- 13.2年
- 実効回収年数
- 14年目
- 13年目の累積収支
- ▲39,901円
- 14年目の累積収支
- +53,039円
- 20年目の累積収支
- +604,585円
※ 単純計算が指す13.2年目の時点で、累積収支はまだマイナス39,901円です。黒字に転じるのは14年目
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
東京
同じ家を維持費も劣化も入れない口径で測る
- 初期投資額
- 1,275,000円
- 年間の売電収入
- 61,236円
- 年間の電気代削減額
- 50,565円
- 年間の維持費
- 0円
- 劣化率
- 劣化を考慮しない
- 試算期間
- 20年
- 単純回収年数
- 11.4年
- 実効回収年数
- 12年目
※ 維持費を引かず劣化も入れない、よくある試算と同じ立場だとこの数字になります。標準条件の14年目との差が、このページが織り込んでいる費用です
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
全国
実績平均の51万円/kWで5kWを購入・劣化1%/年
- 初期投資額
- 2,550,000円
- 年間の売電収入
- 61,236円
- 年間の電気代削減額
- 50,565円
- 年間の維持費
- 15,000円
- 劣化率
- 1%/年
- 試算期間
- 30年
- 単純回収年数
- 26.3年
- 実効回収年数
- 30年以内には回収できません
- 20年目の累積収支
- ▲814,181円
- 30年目の累積収支
- ▲89,824円
※ 単純計算は26.3年と出ますが、劣化を織り込むと30年でも届きません。同じ入力でも口径の違いで結論が入れ替わります
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
⚠ 注意事項
- 回収年数は「設置費用 ÷ 年間便益」の1本の式では決まりません。多くの試算式は維持費を除いて書かれており、本文に「メンテナンス費用は除く」と注記しているページもあります。この計算は毎年維持費を引いた累積収支を作ります。
- 経年劣化率を入力にします。環境省のPDFは太陽光発電協会の想定0.27%/年とメーカー出力保証範囲の0.5〜1%/年を並べ、「性能劣化を加味しないケースが多い」とも記しています。選択肢から選んだ値を毎年の便益に掛けます。
- 単純回収年数と実効回収年数を別ラベルで出します。両者の差そのものがこのページの出力なので、片方だけを表示することはありません。
- 売電収入も電気代削減額も発電量に比例するので、合算した便益に劣化率を乗じています。自家消費比率が年ごとに変わる前提は入れていません。
- 卒FIT後の売電単価低下、屋根の修繕、保険料、固定資産税は初期値に入っていません。維持費の欄に自分で合算してください。
試算例であり、実際の結果を保証するものではありません。
計算結果は入力された金額と収支に基づく概算です。実際の回収年数は発電量・売電単価・電気料金単価・維持費・補助金の交付時期により変動します。
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出典・データソース
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[meti-santeii-2026-system-cost] 経済産業省 調達価格等算定委員会
令和8年度以降の調達価格等に関する意見(調達価格等算定委員会 令和8年2月5日)アクセス日:2026-09-17
- A
- A
[meti-fit-surcharge-2026] 経済産業省
再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価を設定しますアクセス日:2026-09-08
- A
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- B
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よくある質問
- Q. 単純回収年数と実効回収年数はどちらを信じればいいですか
- A. 実効回収年数のほうが請求書の動きに近い値です。単純回収年数は1年目の年間純便益が20年ずっと続くと仮定した数字で、劣化と維持費を無視しています。ただ、ほかのサイトの多くは単純回収年数を書いているので、比べるときは口径を揃えてください。
- Q. 試算期間はどれを選べばいいですか
- A. 住宅用FITの調達期間で切るなら10年、設備の寿命で見るなら20年以上です。パワーコンディショナは20年間で一度交換するので、20年以下で切るとその費用が見えません。この計算では10年・20年・30年から選べます。
- Q. 維持費はいくら入れればいいですか
- A. 初期値は調達価格等算定委員会の住宅用想定値0.30万円/kW/年×5kWで15,000円/年です。同じ委員会のヒアリング値では定期点検が約3.8万円/回(3〜5年ごと)、パワーコンディショナ交換が38.4万円程度(20年間で一度)となっています。これらを年単位に割り直して上乗せした額を、維持費の欄に入れてください。
- Q. 回収できない条件とはどういう意味ですか
- A. 試算期間の最後の年で累積収支がまだマイナスであることを指します。だからといって必ず損をするわけではありません。期間を延ばす、維持費を減らす、自家消費を増やすなどの前提変更で届くようになる場合があるため、表の末尾がどの水準にあるかを見てください。